ゴルフサイトでゴルフ場を検索する際に参考にするのが「クチコミ評価」です。
実際にラウンドしたプレーヤーが採点するので目安になりますが、採点者のキャリアやハンディは幅があるのに、それらをまとめて平均化しているので、いささか乱暴かもしれません。
よって、高評価のコースはトーナメントコースや、フラットでOBが少ないコース、自分が良いスコアを出せたコースになります。
ゴルフラボのコース評価は私自身がこれまでの経験から診断しています。
私のチェックポイントには「●●が■■だと良い(悪い)コース」という物差しがあるので、文中でその点を指摘していきます。
今回ラウンドしたグリーンフィールGCは楽天GORA評価3.5、GDO評価4.1と高くはありませんが、実際にラウンドした私の評価はそれらとは異なるものになりました。
ゴルフ歴35年、年平均40ラウンド、これまで700コース以上をプレーしている私が実際にラウンドしてきましたのでレポートしますね。
Contents
グリーンフィールゴルフ倶楽部の口コミと評判
グリーンフィールゴルフ倶楽部へのアクセス
高知龍馬空港からレンタカー利用で55分です。
高知自動車道、伊野ICで降りて高知西バイパスを経由します。
住所:〒781-2163高知県高岡郡日高村大花1000番地
TEL:0889-24-7711
[県外から]高知自動車道 伊野ICより高知西バイパス経由/16km 約25分
[高知市内から] 高知西バイパス(無料)経由/25km 約50分
[県西部から] 土佐ICより/17km 約30分
JR四国 日下駅よりタクシー利用/6km 約10分
【クラブバス利用】クラブバス なし。
グリーンフィールゴルフ倶楽部のドレスコード
グリーンフィールGCには厳格なドレスコードは義務付けておりません。
しかし、図にあるように基本的なドレスコードは守りましょう。
望ましい服装
- シャツの裾はパンツにIN
- 襟つきシャツ
- ハイネックカラー付き
望ましくない服装
- Tシャツ
- Vネック
- Uネック
- ヘンリーネック
- タンクトップ
- ジャージ素材のズボン
- ジーンズ
- サンダル類
- クロックス
- タオルをかける
クラブハウスは大変おしゃれな造りです。雰囲気に合わせたファッションを身に付けましょう。
グリーンフィールゴルフ倶楽部の練習場
パター練習場
スタート前のパッティング練習はしっかりやっておきましょう。
グリーンのスティンプメーターは9.0ftです。下からは遅く上からは速いので、グリーンでは4方向からタッチを確認しましょう。
ドライビングレンジ
山に打っていく野趣溢れる練習場。
13打席あり、距離は250yd。料金は100円/8球。500円/50球です。
コイン精算ではなく現金です。小銭の無い方はキャディマスター室やフロントで両替してから向かいましょう。
これだけたっぷり打てる練習場は珍しいかも。そして安いですね。
バンカー練習場
バンカー練習場はアウトコースの練習グリーンに併設しています。
バンカーの砂はゴルフ場ごとに異なります。
バンカー練習は脱出のみでOKの打ち方と距離を出す打ち方の両方を練習しておけばOKです。
特にグリーンフィールGCは形状の違う数種類のバンカーがありますからね。もちろん砂質は同じです。
コース設計監修は戸張捷
グリーンフィールGCのコースプロデュースはトーナメントの解説でお馴染みの戸張捷氏。
彼が解説をしているトーナメントの多くは自身がプロデュースもしているトーナメントです。
樋口久子プロの冠が付く大会や、フジサンケイクラシックやレディスがそうですね。
また、日本ゴルフ協会の常務理事など肩書もたくさんある名士です。
そして意外と思うかもしれませんが、多くのコース設計、監修を行っているんです。
その数、なんと22コース。
彼の考えの中には自分が設計したコースでトーナメントをプロデュースして開催したいという気持ちがあるはず。しかも、グリーンフィールGCの理事長でもあるんですから。
そういう目でグリーンフィールGCを見てみると、チャンピオンティーが7,011ydもあり、
18番はギャラリースタンドが設営できるスペースがあり、クラブハウスは大きく豪華です。
プロ用練習場の整備等いくつかの課題をクリアすれば、メジャートーナメントの開催地に選ばれる時もあるのではないかと夢を抱きたくなるコースです。
グリーンフィールゴルフ倶楽部の攻略法(レギュラーティー)
グリーンフィールゴルフ倶楽部の特長
ティ | 距離(ヤード) | コースレート |
---|---|---|
チャンピオン | 7,011 | 73.8 |
バック | 6,514 | 70.6 |
レギュラー | 6,095 | 68.7 |
レディース | 4,804 | 67.1 |
全体的に平坦ながらフェアウェイは絶妙なうねりがありフラットではありません。
そして、設計者の意図を読み解きながらラウンドする楽しさがあるコースです。
景色を見ながら、次打を何番のクラブでどこに打つのか考えながらプレーしてください。
漫然と長いクラブを持ってグリーンに近づけようと打っているとスコアがまとまりません。
バンカーの数は74。池は8つ。ハザードが巧みに配置され、ここを逃れてプレーすることはできないでしょう。
バンカーはポットバンカーや、アリソン風、アゴが壁のようなソッドウォールバンカー等、種類が多彩。
こんなに様々な形のバンカーがひとつのコースにあるゴルフ場を私は知りません。砂は細かいですが、柔らかすぎず、脱出自体は難しくありません。
池は嫌な場所にレイアウトしてありますが、キチンと見える場所にあるので方向性が求められます。
グリーンはよくメンテナンスされ、転がりも良いです。しかし、2段グリーンも多く、アンジュレーションがキツいので、芝目より傾斜を読むデリケートなタッチが求められます。
なお、2023年10月までグリーンの改造工事を施しています。2023年4月現在はアウトコースがテンポラリーグリーン(仮設グリーン)の使用となっています。
これは近年の異常気象によりグリーンの芝が痛むためです。
全国のコースがこの問題に頭を抱えていますが、グリーンフィールGCはいち早く対応。
なんと、オーガスタ・ナショナルGCのシステムを取り入れました。
また、INコースは資材調達の都合から2025年に着手するそうです。
2026年に30周年を迎えるグリーンフィールGC。国内有数の素晴らしいグリーンが誕生しますね。
▶サブエアシステム
あのオーガスタ・ナショナルGCで考案されたグリーンの画期的なエアレーションシステムです。
グリーン地下に埋設されている排水管に送風機を接続することで、酸素を芝の根に供給したり、大雨の際は余分な水分や二酸化炭素の排出をします。
▶DC-1(新品種の芝)
世界初となる、日米で共同開発されたクリーピングベントグラスの新品種です。
特徴として、日本特有の高温多湿の気候に強く、一年を通じて高いターフクオリティ保つことで速いグリーンに仕上がります。
グリーンのベント芝で有名なのは「ペンクロス」「タイイ」「007」などですが、米・ラトガース大学の試験で、「DC-1」の暑さに強い特性が1位であると客観的に示されました。
1番ホール 361yd Par4
少しドッグレッグしたミドルホールです。
左サイドは斜面になっており1ペナ。
また、左のクロスバンカーも200ydで入るので、右サイドを狙いたいです。
右はのり面になっておりよほど曲げなければセーフティゾーンが広いです。
2打目はグリーン周りを取り囲むガードバンカーには入れないように直接グリーンにオンさせたいですね。
特に手前のバンカーはアゴが高く、脱出がやっかいです。
グリーンは広く、アンジュレーションも強め。ピンポジを確認してピン下にアプローチしましょう。
2番ホール 333yd Par4
池越えの短いミドルホール。
右サイドはOBですし、モサッとした木には170ydで突っ込んでしまいます。
安全にフェアウェイをキープすることです。マン振りの必要もありません。
2打目は打ち上げ。ガードバンカーはアゴが高いので入れたくありません。
奥にはハザードが無いので、少し大きめに打っても大丈夫です。
グリーンはかなり広く、2段グリーンのためピンと同じ段に乗せたいですね。
ところで、冒頭に書いたチェックポイントのひとつはグリーンです。
近年の異常気象でグリーンを美しく保つのは難しくなっています。
問題はソコではなく、「ピッチマークの補修」です。ピッチマークはプレーヤーが修理すれば24時間で元通りになりますが、10分経過すると15日も残ってしまいます。
ピッチマークが少ないグリーンはプレーヤーのマナーが良いことを表しています。
グリーンフィールGCのピッチマークは少なかったです。
3番ホール 404yd Par4
左ドッグレッグの距離のあるミドルホールです。
ドッグレッグホールのセオリーとして、曲がり角にバンカーを配置し、ショートカットに罠を張っておくレイアウトがあります。
このホールもそうです。左サイドのクロスバンカーが効いてますがバンカーの真上を狙った場合、200ydで越えます。
フェアウェイまではキャリーで230ydが必要です。
左に曲げて森に入ると1ペナですね。
バンカー越えを狙わずフェアウェイセンターに打った場合、2打目はかなり残りますので無理せず3オンを確実にしましょう。H/C1のホールなんですから。
右サイドの池も大きく危険なので、右へのケアは忘れずガードバンカー狙いでOKです。
ガードバンカーのアゴはかなり高いです。
グリーンは砲台ですからしっかりピンへの寄せを。
4番ホール 512yd Par5
2オンを狙ってはいけない左ドッグレッグのロングホール。
罠がたくさん仕掛けられています。
左サイドは池、クリークが続きます。
さらに奥はOBですから[右、右]と打っていきましょう。
2打目は右の林を越えた残り100yd地点に球を置きたいです。
グリーンは砲台で、左には池とビーチバンカーが控えます。
このビーチバンカーは壁がそそり立つ箇所があり、脱出が困難です。
このような壁のあるバンカーをソッドウォールバンカーと言います。
ソッドウォールバンカーとは芝が張ってある土をそのまま層のように積み重ねたもので、本来は風雨等によるバンカーへの浸食を防ぐために行われた手法です。
コースの美観の演出もしてくれてますね。
グリーンは右側に乗せたほうが易しいラインです。
5番ホール 133yd Par3
やや打ち上げのショートホールです。
大き目のクラブで方向性を考えてショット。
外すならグリーン左側です。
グリーン左手前にはグラスバンカー。グリーン右は大きなガードバンカーが控えています。
グリーンはかなり広く、アンジュレーションもあるのでスネークラインになります。
6番ホール 482yd Par5
両サイドにのり面があり、すり鉢状になっているロングホール。
とても打ちやすく見えるのでマン振りOKです。
右サイドのクロスバンカーは200yd弱で越え、左の3連ポットバンカーは230ydで越えます。
2打目地点からグリーンは見えません。フェアウェイ右サイドに球を運びましょう。
グリーンは右サイドだけにバンカーがあります。グリーン左側の面に乗せましょう。
なお、グリーンは広くアンジュレーションが強いので3パットもあり得ます。
7番ホール 171yd Par3
距離感と方向性が試される長いショートホール。
ガードバンカーがグリーンを囲み、花道は狭いです。
グリーンが難しいので、アプローチが得意であれば、刻んで手前から寄せることもマネジメントでしょう。
ピンから離れたバンカーに入れると距離感を合わせるのが大変です。
ショートホールはどんな距離でも1オンさせようと考えなくてもいいのかも知れませんね。
8番ホール 320yd Par4
短いミドルホールには設計者がParを獲らせない仕掛けがあります。
フェアウェイセンターにあるクロスバンカーとその中に生えた高い木。
バンカーまでは220ydですが、バンカーに入らなくても2打目がスタイミーとなります。
右サイドの小さなバンカーまでは190yd。
さて、ティーショットをどこに打ちましょう?
ひとつの手段としては右のバンカーに入らないクラブでフェアウェイ右を捕らえる方法。
そうすればグリーンまで見通しが良く、150ydほどで乗せられます。
この高い木を安全に越すには、レイアップしか選択できませんね。
グリーンはなんと3段グリーン。ピンと同じ段に乗せられないと、かなり叩くことになります。
9番ホール 349yd Par4
美しい景観のミドルホール。
右サイドのクロスバンカーまで210yd弱です。
左サイドは傾斜しており1ペナなので、きっちりフェアウェイに球を置きましょう。
2打目はグリーン左の池が気になります。かなり大きな池なので避けて右サイドへ。
グリーン右のガードバンカーに入っても構いません。
バンカーのアゴは低く、脱出は易しいです。
グリーンもほぼフラットですから神経質にならなくて大丈夫です。
10番ホール 342yd Par4
出だしが狭い右ドッグレッグのミドルホールです。
左サイドは18番ホールがあり、斜面になっていますが、ここに入れると1ペナです。
左サイドのバンカー群は150ydから260ydまで続きます。
これは1ペナゾーンに球を行かせないための設計者の優しさ?これを「レアバンカー」と言い、球止めを目的としています。
ティーショットは右のカート道やのり面を狙いましょう。
2打目は打ち下ろし。
グリーン前のガードバンカーは大きくアゴもあり入れると難しいバンカーです。
これは設計者がParを獲らせないように仕組んだ罠のバンカーです。
花道がまったく無い、完全にグリーンを塞いだバンカー。
設計者は高い球でオンさせる正確な距離感を求めていますね。
11番ホール 149yd Par3
打ち下ろしのショートホール。距離も8番か7番かピンポジと風向きで変わるでしょう。
ティーイングエリアに立つとわかりますが、左サイドのガードバンカーは絶対入れてはいけないバンカー。大叩きの可能性があります。
右サイドのバンカーは入れても大丈夫です。
アゴが低く脱出しやすい上にグリーンを縦に長く使えるので、Parも拾えるかも。
また、少なくとも140ydは打たないとグリーンまではすべて崖で、斜面に残っている以上は救済がありませんので、これも大叩きの可能性が。
ティーイングエリアから見てグリーンを斜めに対角線上にとらえるレイアウトでプレーヤーの距離感を掴みにくくしています。
この設計法をレダンスタイルと言います。
あのマスターズの開催されるオーガスタ・ナショナルGCの12番がそれです。
2020年にタイガー・ウッズが10打を叩いたあのホールですね。
さすが、世界のコースを知る戸張捷です。
ところで、冒頭に書いたチェックポイントがこのバンカーにあります。
「良いコースのバンカーはエッジが立っている。」です。
エッジの芝をキチンと刈り込んでいると遠くからバンカーがクッキリと見えてプレーヤーに圧力をかけます。
できれば「角刈り」のように角を立てて剪定してあるのが理想です。
12番ホール 369yd Par4
左ドッグレッグの変わったレイアウトのミドルホール。
ティーショットのベストポジションは左サイドフェアウェイですが230yd程度だと林がスタイミーとなります。
安全策は右サイド。しかし、2オンが難しい距離が残ります。
グリーン手前50yd付近にはクリークがコースを横切ります。
幅もそれなりにあるので、寄せでミスると捕まります。
グリーン周りはポットバンカーやアリソン風バンカーが待ち構えているので、キッチリとグリーンにオンさせる球を要求されます。
グリーンは広い広い3段グリーン。3パットも覚悟すべき。Parが獲りづらいホールです。
13番ホール 357yd Par4
H/C2の難しい打ち上げのミドルホールです。
グリーンフィールGCはティーイングエリア前に崖や谷があるホールがいくつかありますが、プレーに支障がないこうした地形は評価に影響しません。
むしろ自然の地形を活かしたレイアウトですから景観を楽しみましょう。
ティーショットはフェアウェイセンターへ。左サイドのクロスバンカーまでは220ydほどです。バンカーより左は17番ホールですがノーペナです。
バンカー右のフェアウェイからグリーンを臨むとバンカーの上にピンが立っているように見えます。上りを見て残りは150~160ydでしょう。
グリーンはかなり受けているので大きめでも大丈夫です。
しかし、バンカーがほぼグリーンを塞いでますね。U字型でどこに落としても厳しいです。
右サイドに少しだけグリーンが見えてます。自信がなければ右サイドのグリーンとその右のラフも合わせて視界に入れるとゾーンが広く見えて打ちやすくなりますよ。
次のチェックポイントは「バンカーの砂の量とアゴ下の砂」です。
バンカーの砂はゴルフ場にとって最もコストがかかる資材です。
経営が安定しているコースは砂がたっぷりあります。
アゴ下の砂は雨のたびに落ちてしまうので、手作業で砂を盛ります。ここに砂がついているのはメンテナンスの努力です。
14番ホール 485yd Par5
ティーショットが難しいロングホール。
ブラインドのため目印が見つけにくいです。
右側に山、左側は木があって見えませんが右から左に傾斜があると考えるのが普通です。
左サイドの林はOBなので、セーフティではありません。
右サイドの斜面とフェアウェイの境目を狙いましょう。
フェアウェイは左に傾斜していました。フェアウェイでもつま先上がりのショットとなり2オンは難しいので得意クラブでレイアップ。
残り100ydエリアは両サイドにバンカーが控えていますのでその手前あたりまで。
ガードバンカーが迫り花道が狭いグリーン周り。
やや砲台ですし、奥に広いグリーンですからピンオーバーするくらいのアプローチでOKです。
15番ホール 130yd Par4
池越えのショートホール。距離も短いのでしっかりした距離感が大事です。
もし、池ポチャしてしまったら、景色でも見て気分転換。
ここはグリーンフィールGCで最も標高が高いのでコースを一望でき絶景を味わえます。
グリーンは2段グリーン。ピンポジションを見て、ピン手前に付けるのがベストです。
横からはかなり曲がるアンジュレーションです。
次のチェックポイント。経験上、コースをセパレートする樹々を見て「良いコースは松。安いコースは杉」です。
トーナメントコースはほぼ松林に囲まれています。
太平洋クラブ御殿場コースは超高級コースですが杉林でした。杉はココ位かもしれません。
グリーンフィールGCは林間コースではないので一概に言えませんが、山を切り開き植樹をしています。その多くは、樫の木やクスノキです。
そのままの自然林を残しているため、4番ホール等にはドウダンツツジの群生場所が残っています。
地元の名士、牧野富太郎博士をモデルにしたNHK連続テレビ小説『らんまん』。
その牧野博士が大好きだったことで話題になっている「バイカオウレン」が自然群生している場所もあります。
16番ホール 374yd Par4
グリーンまで見渡せる気持ちのいいミドルホールです。
左右にペナルティがあるのでセンター狙いですね。右に見えるバンカーまで300ydほどありますから届きません。
2打目はグリーンを半分覆い隠すソッドウォールバンカー。ここにもありました。
ここには入れたくありませんので、ピン奥を狙って大きめに寄せましょう。
グリーンから振り返るとフェアウェイのうねりがよくわかりますね。
フェアウェイをあえてフラットに造らず、プレーヤーに考えさせてます。
17番ホール 478yd Par5
なんという美しいロングホール!
フェアウェイのうねり、バンカー群の描く表情が日本のコースではないみたいです。
フェアウェイが広いのでティーショットは思い切り打てます。
280yd先でフェアウェイが切れてラフになります。
2オンは難しいので安全にレイアップ。
ティーショットが飛びすぎて3連バンカーに捕まったらどれもアゴが高いのでフェアウェイに出すことを優先に。
グリーン周りで気を付けるのは右サイドの4つのポットバンカー。
ここに入れるとピンに寄せられません。
こんなに罠があるホールなのにグリーンは3段グリーンです。
アプローチは慎重にピンと同じ面に乗せましょう。
18番ホール 346yd Par4
最終ホールは2つの池がグリーンを囲むミドルホール。
右サイドがえぐれて谷になっています。フェアウェイ左サイドをキープしましょう。
標高が高いせいか夕焼けがキレイでした。グリーン手前の池はかなりの大きさです。
グリーン手前右に外すと池までスロープになっており、池ポチャですよ。
手前も奥も池ですから距離感を合わせて寄せましょう。
グリーンはフラットで素直。
ロングパットも決まりやすいラインです。
コース内売店
売店はOUT3番ホールの後と8番ホールの後に。
INは13番ホールと16番ホールの後にありました。
無人の売店ですが、自販機があります。
小銭を持っていかなくてもカードホルダーで購入できます。これは嬉しいですね。
グリーンフィールゴルフ倶楽部の施設をチェックしました
クラブハウス
とても立派な建物で、高い吹き抜けに開放感があります。
内装も豪華ながら華美ではなく落ち着きがあります。
クラブハウスに入る前に驚いたのが駐車場でした。
ほとんどが屋根付きなんです。これならば雨天時はもちろん、夏の炎天下に車の中がヒートアップしなくて助かります。
屋根にはソーラーパネルが稼働しているそうです。よって夕方は照明が点いて乗車がラクです。
ラウンジ
ラウンジは籐の椅子でゆったりとした空間を演出していました。
座席数も多く、これでは寝てしまいそうです(笑) プレー後はそそくさと帰らず、ラウンジで反省会をしましょう。
ロッカールーム
ロッカーも非常にゆったりとしたレイアウト。重厚な木製のロッカーで幅は他のコースの1.5倍はありそうです。
これなら旅行で来たゴルファーの大きなバッグも楽に収納できますね。
女性用ロッカールームは個室のパウダールームを備えています。
ここでもチェックポイントの話です。
一流コースは「靴ベラとスリッパがロッカーに入っている」です。共用にしているゴルフ場は多いですが、一流は絶対違います。
もちろん、グリーンフィールGCはロッカー内に入ってました。
スコアカード
ティーが色分けされています。
一般的にはバック、レギュラー、レディスの3つ。
4つのティーがあるコースでもフロントティーが加わるのが普通です。
ところがグリーンフィールGCには「チャンピオンティー」があります。
これぞ、「いつかはトーナメントを開催する」という意志の表れではないでしょうか。
要望とすれば、売店、WC、避雷小屋の場所を明記しておいていただけると完璧なんですが。
カート
カートはフロントガラスが半分開くリゾートタイプです。
電磁誘導式でフェアウェイ走行は不可です。
ゴルフラボでは芝の保護のため、「自走式のフェアウェイ走行をなるべくやめよう」と提起しています。
男性4人が乗って700kgを超える重量のカートが芝生の上を疾走して芝が痛まないワケがありませんから。
後部シートには2つのカゴ。天井にはネットが備えてあり収納力はバッチリです。
クーラーボックスはカゴの中ではなく外に取り付けてあるので、収納力が保持されています。
なお、GPSナビはありませんでしたが、30周年に向け導入計画があるそうです。
ところでこのカートは自動運転サポートシステム搭載のヤマハG30EsV。
自動ブレーキ付きで、先行カートだけでなく、人や物にも反応する最新式だそうです。
四国初の導入だということですよ、凄いですね。
グリーンフィールゴルフ倶楽部のレストラン
天井が高い広々とした空間に距離を置いてテーブルが並びます。大きな窓にはコースの景観と山々が望めます。
グリーンフィールGCは食事を大切にしていることがメニューを見てわかります。料理の多彩さと、シェフの季節の食材を調理する腕前。たしかに目移りする料理の数々でした。
そして、安いんです。
[中華]
・中華ランチ(イカと彩野菜の唐辛子炒め/鶏肉の中華醤油あん他) 1,700円
・中華飯 1,180円
・麻婆飯 1,130円
・紅ズワイガニのかに焼き飯 1,130円
・五目焼飯 1,030円
・天津飯 1,030円
・五目汁そば1,250円
・ニラそば 1,090円
・麻婆麺 1,250円
・担々麺 1,090円
・天津麺 1,090円
・チャーシュー麺 1,090円
・ラーメン 890円
※麺メニューにプラス400円でご飯料理(小)とのセットもあり。
※一品料理として、青椒肉絲、酢豚、焼きそば他、多数のメニューあり。
[洋食]
・洋食ランチ(チキンソテー~特製マスタードソース~/カキフライ他) 1,700円
・日高村フルーツトマトピューレ使用 オムライス 1,330円
・日高村フルーツトマトピューレ使用 スパゲティーミートソース 1,150円
・日高村フルーツトマトピューレ使用 ナポリタン1,180円
・茸のペペロンチーノ 1,180円
・茸のカレー 1,180円
・四万十ポークのロースカツカレー 1,450円
・牛すじカレー 1,280円
・ビーフカレー 1,130円
※一品料理として、チキン南蛮、ピザ、ヒレカツ、唐揚げ他、多数のメニューあり。
[和食]
・四万十ポーク使用 ロースとんかつ定食 1,400円
・四万十ポーク使用 ひれかつ定食 1,380円
・四万十ポーク使用 ロースかつ重 1,400円
・四万十ポーク使用 ソースひれかつ丼 1,380円
・国産うなぎ うな玉豆腐丼 1,280円
・親子丼 980円
・玉子焼き定食 1,080円
・カレーうどん(そば) 1,140円
・山かけうどん(そば)(温/冷)1,140円
・肉うどん(そば) 1,140円
・ざるうどん(そば) 890円
・うどん(そば) 840円
※麺メニューにプラス400円でいなり寿司+小鉢のセットあり。
※一品料理として、イカ団子、牛すじの煮込み、他、多数のメニューあり。
すごいメニューの量だと思いませんか?これでもまだ紹介しきれてないんですよ。
ほかにも季節ごとに特別メニューがいくつもあるんですから。
実はゴルフ場のチェックポイントとして、「いいコースは食事が美味しい」というのがあります。
レストランは利益が見込める施設なので、仕入れを抑え、料金を高くしているゴルフ場は多いです。
グリーンフィールGCは味、価格ともに素晴らしかったです。
喫茶
プレー前に1Fの喫茶で朝食や軽食を摂ることができます。
洋風と和風のモーニングですが、十分な品数ですよね。
最近は経営難のため、喫茶を閉店しているコースも増えてきました。
大浴場
広くゆったりとした浴槽、セパレートされた洗い場、清潔な脱衣所。
化粧品はコーセーの高めのブランド「Predia 」の化粧水、乳液、スカルプエッセンスが備え付けてありました。
もちろん、この大浴場にもポイントがあります。
「リンスインシャンプーを設置しているゴルフ場は名門とは言えない」です。
もちろん、グリーンフィールGCのシャンプーとコンディショナーは別々でした。
女子浴室
女子浴室の化粧品は雪肌精、シャンプー・コンディショナー・ボディソープはスティーブン・ノルを備えています。贅沢ですね。
女性ロッカーには専用の脱衣所がありませんので、お風呂場入口近くに簡易ロッカーを別途備えています。
洗面所
そして洗面所の化粧品はポール・スチュアートです!
直近の約100コースの化粧品を私はリスト化していますが、最も多いのは「マンダムのルシード」でした。
ポール・スチュアートを置いていたのは、ニセコビレッジ(ヒルトンホテルの大浴場と共用)と日本女子オープンを開催した紫CCすみれコースだけでした。
これにはかなり驚きました。
「化粧品に予算をかけるゴルフ場は名門コース」というのもチェックポイントリストに入れるべきかも。
プロショップ
フロントの奥にプロショップがあります。広く整然とディスプレイされてますね。
写真では紹介しきれないほど、ボールやグローブなどの消耗品だけでなく、ウェア、キャディバッグ等、品揃えが豊富でした。
ショップのスペースでは足りないのか、ロビーにまで陳列してありましたよ。
ゴルフ場のプロショップは街の量販店よりもお買い得なことがよくあるので必ずチェックしましょう。
オリジナルグッズもあります。
ボールマーカー、グリーンフォーク、スマホポーチ、ペットボトルホルダー等、色々作ってました。いずれも1,100円(税込)です。
ところで、最新ギアを無料で試打できるとあって、私はテーラーメードのステルス(1Wと3W)を借りて、コースで使用しました。
やはり練習場ではなくコースで試打したいですよね。これは凄く嬉しいシステム。そしてステルスは最高の感触でした。
グリーンフィールゴルフ倶楽部の評価
評価 | 解説 | |
---|---|---|
コースの面白さ | 5 | 挑戦欲が掻き立てられるか。 |
コースの起伏 | 4 | 起伏があるほうが数値が低い。 |
フェアウェイが広い | 4 | フェアウェイの幅。 |
距離が長い | 3 | レギュラーティからの距離。長い方が数値が高い。 |
グリーンの難易度 | 4 | アンジュレーションが効いているか?難しい方が数値が高い。 |
ハザードの難易度 | 4 | バンカーや池等の数や配置。難しい方が数値が高い。 |
OBの危険度 | 2 | OBゾーンが近いか?危険度が高いほど数値が高い。 |
コースの景観 | 4 | コースからの眺望。植栽の美。 |
メンテナンス | 4 | 下草の処理や、グリーンの状態など。 |
付帯設備・キャディ | 3 | 練習場の充実度。カートやグリーンの解説等(キャディ含) |
料金 C/P | 5 | コース評価に対して料金が安ければ数値が高い。 |
アクセス | 3 | 都心からの距離。最寄りICからの距離も参考。 |
食事が美味しい | 5 | メニュー量や味、レストラン充実度など。 |
ホスピタリティ | 5 | スタッフの姿勢。設備や備品の心遣い |
楽天GORAの8項目より細かく、14項目でチェックしました。
文中にあった「一流コース」の条件をかなり満たしているゴルフ場と言えます。
フェアウェイの芝付きや、バンカーエッジ、バンカー内の雑草の除去など些細な点の改善があればさらに評価が高くなります。
トーナメントコースの風格を持ち、難易度をティーによって大きく変化させられるポテンシャルのある素晴らしいコースです。
メジャートーナメントの開催コースとなるのも遠い将来ではないでしょう。
(2022年10月取材・構成:JGJA日本ゴルフジャーナリスト協会会員 影山 篤)
- 住所:〒781-2163高知県高岡郡日高村大花1000番地
- TEL:0889-24-7711
- 車:高知自動車道/伊野IC 16 km
- 電車:JR土讃線 ・日下駅からタクシーで約15分・約1500円
- クラブバス:なし