三菱ケミカルの「TENSEI Pro Orange 1K」は、カウンターバランス設計による振りやすさが特徴で、タメを作りやすいシャフトです。
アスリートや上級者向けにおすすめなのが、フジクラシャフトの「VENTUS BLACK」で、シャフト全体の剛性が高めで方向安定性も良いため、パワーがある人はぜひ使ってみてください。
日本シャフトの「N.S.PRO Regio Formula B+」は、MODUS³ TOUR120とのマッチングが良いため、ストレスなくラウンドしたい人におすすめです。
元調子のシャフトは自然とタメが作りやすく、つかまりすぎないため、フックやタメを作るが苦手な人におすすめです。
ゴルフ初心者はあまりフックで悩むことはないので、元調子は上級者に好まれる印象がありますね。
ハードヒッター向けの叩けるシャフトや、幅広いゴルファーに対応しているシャフト、安定感があるシャフトなど5選ピックアップしました!ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
元調子のシャフトおすすめ5選
1.TENSEI Pro Orange 1K Series(三菱ケミカル)
TENSEI PRO ORANGE 1Kは、タメを作りやすく、振りやすい手元調子のシャフトです。
前作のTENSEI CK PRO ORANGEをベースに、1K素材を手元側に使用することにより、切り返しでタメを作りやすくなっています。
また、先端剛性を高めているため、縦の打点ブレが抑えられ、さらに低トルク設計のため左右の打ち出しのブレも抑えられ、その結果サイドスピンが低減し、曲がらないシャフトとして進化を遂げています。
メーカー希望小売価格 | 55000円(税込) |
---|---|
フレックス | R~TX |
長さ | 1168 |
重量 | 55.5~90g |
キックポイント | 元調子 |
トルク | 2.4~3.9 |
Tip径/パラレル長(㎜) | 8.6/75 |
Butt径(㎜) | 15.20~15.40 |
TENSEI PRO ORANGE 1Kには、カウンターバランス設計を搭載し、振り抜きの良さはそのままに、マトリクス樹脂の組織を最適化するXlink Tech(クロスリンクテック)を採用することにより、炭素繊維のポテンシャルを最大限に引き出しています。
前作のTENSEI CK PRO ORANGEを超える先端剛性で、方向安定性もアップしています。
ハードなシャフトですが、低弾道で飛距離を伸ばしたい、スコアを追い求める人におすすめです。
打ってみた感想
カウンターバランスのおかげで重さはあまり感じず振りやすいです。
ミスしても真っ直ぐ飛んでくれるので安心感があったのも良かったです!
2.Diamana WS(三菱ケミカル)
ディアマナWS は、抜群の安定感で左へのミスを恐れることなく思い切り振れる、ヘッドスピードが早めの人にもおすすめの、叩けるシャフトです。
また、つかまりすぎないのにシャフトの先端側が適度に動き、打ち出し角が高めの強弾道も打ちやすいです。
手元調子で、シャフトの走り感を求める人や、ヘッドスピードを上げたい人におすすめです。
メーカー希望小売価格 | 55000円(税込) |
---|---|
フレックス | R2~TX |
長さ | 1168㎜ |
重量 | 43.5~83.5g |
キックポイント | 元調子 |
トルク | 2.8~5.8 |
Tip径/パラレル長(㎜) | 8.6/75 |
Butt径(㎜) | 15.40 |
ディアマナWSは、世界のトッププレーヤーから信頼されている「白マナ」の特性を継承、進化させたもので、「WS」は「White Sprits」を省略したものです。
チップ部には高弾性炭素繊維材を配置し、バット部には三菱ケミカルのピッチ系炭素繊維のDIALEAD(ダイアリード)を搭載することによって、ボール初速がアップします。また、クロスリンテックの技術により抜群の安定感をもたらします。
幅広いゴルファーに対応できる、40g台から80g台まであるのも嬉しいポイントです。
打ってみた感想
インパクトでは弾き感を強く感じ、初速の速さに驚きました。
叩きに行っても左が怖くないので、思い切り振ることができたのもよかったです◎
3.VENTUS BLACK(フジクラシャフト)
ベンタスブラックは、タイガーウッズやローリーマキロイも使用していることで話題になった、シャフト全体が剛性の高いハードなシャフトです。
剛性が高めなこともあり、フェースの向きの安定感は抜群で、サイドスピンも低減されています。
飛距離より安定性が欲しいという人におすすめですが、パワーが必要なシャフトなので、最低でもヘッドスピードが45m/sほどはあったほうが恩恵を受けられると思います。
メーカー希望小売価格 | 55000円(税込) |
---|---|
フレックス | S~X |
長さ | 46 |
重量 | 57.5~78g |
キックポイント | 元調子 |
トルク | 2.8~3.7 |
Tip径 | 8.5 |
Butt径(㎜) | 15.30~15.45 |
先端部、中間部、手元側にかけて全体的に硬めなシャフトではあるのですが、「勝手に無駄な動きをしない」シャフトなのが特徴です。
シャフトがしなることによってタイミングを合わせにくいと感じている人におすすめで、ペンタスブラックは自分の動きに追従してくれます。
しっかり振っても暴れず、方向性も安定しているので、「硬い」という前情報に流されず、ぜひ一度試してみると良いシャフトですよ♪
打ってみた感想
ハードなシャフトなこともあり、飛距離は伸びるという感じではなかったのですが、球の散らばりが減り、とにかく曲がらない!
操作性が高いのが良くて、自分の打ちたいところに打っていけるシャフトだと思いました。
4.N.S.PRO Regio Formula B+(日本シャフト)
N.S.PRO Regio Formula B+ は、N.S.PRO Regio Formula Bの強度の高さを継承しつつ、効率よく初速をアップしてくれる粘り系の手元調子のシャフトです。
中間部から先端の剛性を高めたクセのないしなりが特徴で、安定性も高いため、叩きたいゴルファーにおすすめです。
MODUS³ TOUR120とのマッチングも良いので、MODUS³ TOUR120を使用していて、シャフトを迷っている人は試してみるといいかもしれません。
メーカー希望小売価格 | 59400円(税込) |
---|---|
フレックス | R~X |
長さ | 46/1168 |
重量 | 46.5~77g |
キックポイント | 元調子 |
トルク | 2.5~6.3 |
Tip径 | 8.5 |
Butt径(㎜) | 14.90~15.05 |
全長に7軸を搭載し、モデル別で最適箇所に9軸をドッキングした16軸組布を採用し、シャフト全長にはT1100Gとナノアロイを配置した相乗効果により、シリーズ史上最速のつぶれ戻りが体験でき、高初速、低スピンを実現しています。
また、中間部先端寄りの剛性を高め、MODUS³ TOUR120同様、正確なインパクトを保ちつつ、パワーロスせず叩いて弾く強靭さがあります。
ドライバーとシャフトを同じフィーリングで降りたい人や、シャフトとのマッチングを求める人におすすめです。
打ってみた感想
しなやかにしなりながら安定感があり、あまり曲がらず、しっかりと振ることができます。
モーダス120だけでなく、115、105も違和感がなく振ることができました。
5.TENSEI Pro White 1K(三菱ケミカル)
Tensei Pro White 1Kは、手元から中間部にかけて柔らかくしなる手元調子のシャフトです。
力強いスイングをするゴルファーや、スイングスピードの速いゴルファーに向いていて、しっかりとした剛性で安定感があります。
反発力が高いとされているしなやかな1K素材を使用しており、高初速で飛距離アップが狙えます。
そして低トルクでスムーズに振りぬくことができ、低弾道、低スピンで飛ばすことが可能です。
メーカー希望小売価格 | 55000円(税込) |
---|---|
フレックス | R~TX |
長さ | 1168 |
重量 | 53.5~85.5g |
キックポイント | 元調子 |
トルク | 2.7~4.6 |
Tip径 | 8.6 |
Butt径(㎜) | 15.20~15.45 |
TENSEI Pro White 1Kは、名前にもある1Kクロスという、繊維の一束あたりのフィラメント数が最も少なく、緻密な織目を持つ炭素繊維で作られています。
そのしなやかさから切り返しで深いタメをつくり、インパクトまでストレスなく振りきることが可能です。
また、ボールに力強いインパクトを与えながらも、ミスヒット時にも安定感があるので「飛んで曲がらない」シャフトを探している人にもおすすめです。
打ってみた感想
そこまで硬さは感じず、クラブがスムーズに振り抜ける感じが良かったです。
力強さもあり、クラブがしっかりと追従してくれて、ボールの方向性をしっかりとコントロールできました。
先にご紹介したテンセイプロオレンジ1Kより、扱いやすいように思いました。
元調子シャフト比較表
商品 | 詳細 | ポイント | 価格 | フレックス | 長さ | 重量 | キックポイント | トルク | Tip径/パラレル長(㎜) | Butt径(㎜) |
TENSEI Pro Orange 1K Series(三菱ケミカル) | Amazonで見る | しなやかでいて安定した飛びと方向性 | 55000円 | R~TX | 1168 | 55.5~90g | 元調子 | 2.4~3.9 | 8.6/75 | 15.20~15.40 |
Diamana WS(三菱ケミカル) | Amazonで見る | 左へのミスを恐れることなく思い切って振れる | 55000円 | R2~TX | 1168 | 43.5~83.5g | 元調子 | 2.8~5.8 | 8.6/75 | 15.40 |
VENTUS BLACK(フジクラシャフト) | Amazonで見る | アスリート向けの安定性抜群シャフト | 55000円 | S~X | 46 | 57.5~78g | 元調子 | 2.9~4.7 | 8.5 | 15.30~15.45 |
N.S.PRO Regio Formula B+(日本シャフト) | Amazonで見る | 安定感が良く曲がらない | 59400円 | R~X | 46/1168 | 46.5~77g | 元調子 | 2.5~6.3 | 8.5 | 14.90~15.05 |
TENSEI Pro White 1K(三菱ケミカル) | Amazonで見る | 飛んで曲がらないシャフト | 55000円 | R~TX | 1168 | 53.5~85.5g | 元調子 | 2.7~4.6 | 8.6 | 15.20~15.45 |
元調子のシャフトについて
元調子のシャフトとは?
元調子のシャフトは、シャフトの手元側が最もしなりやすい特性を持っていて、バックスイングからダウンスイングの切り返し時に手元がしなるため、自然とタメを作りやすくなっているのが特徴です。
また、ヘッドがしなりの影響を比較的受けにくく、ボールがつかまりすぎることがありません。
そしてヘッドのフェース面がしなり戻りにより、上を向く前にインパクトしやすいため、打ち出し角が低くなり低弾道のボールを打ちやすくなります。
元調子のシャフトの特性を踏まえて、ご自身に合ったシャフト選びをしてくださいね。
元調子のシャフトはどんな人に合う?
元調子のシャフトは、ボールがフックしやすい人、タメを作りにくい人、ボールが吹け上がりやすい人におすすめです。
ゴルフ上級者になると、ボールがつかまりすぎてしまう場合があります。元調子のシャフトはインパクト前後でのフェースの返りを抑制するため、ボールがフックしやすい人におすすめです。
また、シャフトが自然とタメを作ってくれるのでタメを作るのが苦手な人や、ダウンスイングでコックをキープすることが難しい人は元調子のシャフトを使用してみるといいでしょう。
そして、打ち出し角やバックスピン量が原因で、ボールが吹け上がり飛距離をロスしてしまいがちな人は、低弾道の球を打てる元調子との相性が良いでしょう。
元調子のシャフトが向いていない人
元調子のシャフトが向いていない人は、弾道が低い人、スライスしやすい人、スイングのテンポがゆっくりめの人です。
もともと弾道が低いと感じている人が元調子のシャフトを使用すると、さらに低弾道になり飛距離をロスしてしまいます。
そして、元調子のシャフトはボールがつかまりづらくスライスしやすくなるため、スライスで悩んでいる人は注意が必要です。
スイングのテンポがゆっくりめな人は、ちゃんとトップでタメを作ることができているので、元調子のシャフトを使用するとタイミングが合わずミート率が低下してしまいます。