千葉県千葉市若葉区にある大型ゴルフ練習場、ジャパンゴルフスクールの社長であり、関東ゴルフ練習場連盟の理事も務める大和田将弘社長に、練習場のこれまでの経緯や練習場経営に対する想いを聞かせて頂きました。
経営者としての理念や思いがたくさん詰まったインタビューとなっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
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苦難を乗り越えてきた過去
―本日はよろしくお願いします。今、お話させて頂いているこのレストラン「アルバトロス」ですが、とてもお洒落な雰囲気ですね。
よろしくお願いします。
実はこのレストランは、去年の台風で大きな被害を受けてしまったんです。
ただ、ちょうどレストランを変えたいと思っていたところだったので、この際だからと思いインテリアなども含めて全てリニューアルしました。
―練習場にあるレストランということで、何か工夫されていることはありますか。
まず、練習に来た人だけをターゲットにするのではなく、食事にだけでも来てくれるようなカフェレストランにしたいと思いました。
テーブルやソファーなどインテリアにこだわっているのもそうですし、気軽に来てもらえるように料金も安く抑えるようにしています。
―確かに、ほとんどのメニューが800円前後でとってもリーズナブルですよね。シェイクだけでもいろいろな種類があって、カフェとしても楽しめそうです。
―千葉県は台風被害もありましたが、去年は大変だったんじゃないでしょうか。
そうですね。緊急事態宣言などもあり、練習場を閉めたほうがいいのではという考えはありました。
しかし、ゴルフ練習場は屋外で、隣とは2.5m離れていて、あまり人と話すこともありません。
飲みに行くこともできない、カラオケもできないという中で、ほぼ唯一と言えるほど人々のストレス発散の場所になり得る自分達が、やらないわけにはいけないという思いもあり、営業することを決めました。
―なるほど。結果的に、ゴルフ練習場で集〇感染ということもなかったですから、私達ゴルファーにとっても大変嬉しい判断でした。
ただ、それでも問題はあって、例えば従業員を感染から守らなければ安心して働いてもらえないですよね。
そこで、おそらくどこよりも早くフロントにパーテーションを設けました。
―対策もしっかり行ったうえで、営業を続けていらっしゃったということですね。他に、これまで練習場経営において難しい局面などはありましたか。
2019年に消費税増税があったときも、料金で色々と悩みましたね。
―その時はどのようにされましたか。
千葉市内の多くのゴルフ練習場に、どう対応するか聞いて回りました。
色々な経営者さんの意見を聞いて、最終的には、お客様には本当に申し訳なかったのですが、消費税を反映させようということになりました。
―自分の練習場だけでなく、地域の練習場との共存共栄を図ろうという強い気持ちを感じます。
以前は、練習場料金の値下げ合戦になっていた時期もありました。
でもそれだと、いつまでもボールやマットが変えられなかったり、人件費を下げざるを得なかったりなど、経営側だけでなくお客さまにとっても良いことってないんですよね。
自分はゴルフ練習場経営者としてはまだまだ未熟者なので、たくさん動いて、時には頭を下げて、周りの練習場とWinWinの関係を築いていきたいなと思っています。
―消費税増税、台風、コロ〇と、様々な困難があった中でのトップトレーサー導入やレストランのリニューアルだったんですね。
理想のゴルフ練習場とは
―ジャパンゴルフスクールの1番の魅力と言えばやはり、千葉県で唯一となるトップトレーサーだと思いますが、どのような経緯で導入されたのでしょうか。
もともとうちの練習場は、フィールド内が少し打ち下ろしになっていて、ボールの落ちどころが見えにくいという問題がありました。
そこへ、距離も弾道もモニターで見ることができるというトップトレーサーの話を戴いたのがきっかけです。
当時はまだ東京で6ヶ所、大阪で6ヶ所くらいしか導入されていなかったトップトレーサーでしたが、これはうちの練習場に1番適していると思い、導入することを決めました。
―私も実際に使わせて頂きましたが、トップトレーサーはコースボール補正もできるので目で追うより正確ですし、何より楽しいですよね。
これだけ楽しめるのに、無料ということでさらに驚きました。
別料金にしようかどうかについては、正直迷いましたね。
ただ、トップトレーサー導入にあたり、既に入っている練習場全て実際に見に行ったんですが、やはり使用料0円と有料とでは利用率が全然違ったんです。
私はできるだけ多くのお客様に使ってほしかったので、トップトレーサーの料金は取らないことにしました。
その甲斐もあって、導入して1年経った今でも、利用率は8割後半を保っています。
―みなさん、リピータ―として利用し続けているんですね。確かに、使ってみると思いもよらない機能があったりして、本当に楽しかったです。ゴルフ練習場というよりは、ゴルフゲームの世界にいるような気持ちになります。
ゴルフ練習場ってそもそも、どちらかというとゴルフ場に行くためには練習しなければいけない、だから練習場に行く、という感覚をお持ちではないでしょうか。
―そうですね、半ば義務感のようなものに駆られて練習場に行きますね…。ゴルフ場のために練習場がある、というイメージです。
でもうちはそうではなくて、練習場だけで完結できるような、そんな遊び場になればいいなと思っているんです。
趣味でバッティングセンターに行く人が必ずしも野球の試合をしているわけではないように、ゴルフ場は行かないけど練習場は楽しいから行く、という人のための練習場もあっていいかなって。
理想は、練習場がデートスポットになればいいと思っていて、練習場のディズニーランドにすることが目標です。
―ディズニーランドのような練習場!素晴らしいですね!
多少遠くても、楽しいからお客様が来てくれるような、そんな練習場にしていきたいなと思っています。
練習場経営で心掛けていること
―そうした理想の実現に向けて、何か工夫されていることはありますか。
若い人にもっとゴルフ練習場に来てもらうために、練習場をとにかく綺麗にすることを心掛けています。
最近では、パウダールームを大幅に改装し、女性に気持ちよく使ってもらえるようリニューアルしました。
―すごい!ゴルフ練習場とは思えない綺麗さです!女性がまた来たいと思える練習場なら、男性も誘いやすいですよね。
―綺麗にということで言えば、大和田社長は自ら打席の清掃までされていますよね。打席で話しかけて頂いたときは、まさか社長だなんて思いもしませんでした。(笑)
まぁ、そうですよね。(笑)
少しでも従業員の負担を減らしたいという思いもありますが、打席を綺麗にしたり、お客様がトップトレーサーをどう使っているかを見たりと、打席係をやっている目的はいろいろですね。
ジャパンゴルフスクールの今後
―本日は色々とお話を聞かせていただきありがとうございました。
―これまで様々な改革を進めてきたジャパンゴルフスクールですが、最後に、ジャパンゴルフスクールの今後について教えてください。
今後は「県内初のトップトレーサーを使ったゴルフスクール」の実現に向け、これまで導入していなかったレッスン棟へのトップトレーサー導入を進めています。
実はトップトレーサーを使ったレッスンというのはとても効果的で、教わる側・教える側双方にとって「気づき」を得やすくなるという大きなメリットがあります。
また、レッスンは受けて終わりではなく、コツコツと自分で練習することも大事になってくるので、トップトレーサーが練習のモチベーションUPに繋がればいいなと思っています。
<まとめ>
トップトレーサーを活用することで、お客様に楽しんでもらいながら上達してもらえそうですよね。
まだまだこれからも、ジャパンゴルフスクールの改革は続いていきそうです。
みなさんもぜひ、友人や恋人を誘って、ジャパンゴルフスクールへ遊びに来てくださいね。
施設についてレポートしました。参考にしてください。
ジャパンゴルフスクールは230ヤードの練習場・トップトレーサーとミニコースもあり
- 住所:〒264-0017 千葉県千葉市若葉区加曽利1482-1
- TEL:043-234-1515
- 営業時間:平日 9:00〜23:00(月曜日のみ11:00〜) 土日祝 7:00〜23:00
- 定休日:年中無休
- 距離:230ヤード
- アプローチ練習場:あり(天然芝)
- パッティング練習場:あり(天然芝・人工芝)
- ミニコース:3H
- 駐車場:100台