皆さんの『憧れのトーナメントコース』はどこのコースですか?
東京に住んでいるゴルファーにとっては、遠い地方の名門コースはいつかプレーしたいし、テレビ中継を毎年観ている大会はなおさらその想いが強くなります。
今回ラウンドしたKochi黒潮CCは男子のトーナメントの事実上の最終戦。(ゴルフ日本シリーズJTカップは出場者がランキング上位者に限定されるため)
賞金王争い終盤はもちろんですが、翌年のシード権を賭けた戦いに注目が集まります。
Kochi黒潮CCのお客様の半分が県外の方ということですから日本中のゴルファーの憧れのコースなんですね。
今回はコースのスタッフと2日間、36ホールを回り、一緒にラウンドして色々取材してきました。
さて、どんなコースなのか、見どころが多そうです。天気も景観も良すぎていつもより写真が多めです。
ゴルフ歴35年、年平均40ラウンド、これまで700コース以上をプレーしている私が実際にラウンドしてきましたのでレポートしますね。
Contents
Kochi黒潮カントリークラブの口コミと評判
Kochi黒潮カントリークラブへのアクセス
高知市中心部からコースまでは約30km。空いていれば35分程度ですが、平日朝は通勤ラッシュで渋滞するため1時間程度かかります。
住所:〒781-5703 高知県安芸郡芸西村西分甲5207
TEL:0887-33-4333
高知自動車道 南国ICより25km約35分
高知自動車道 高知ICより30km約40分
高知龍馬空港よりタクシー15km約25分
JR四国ごめん駅よりタクシー20km約30分
クラブバス なし。
トーナメントのヒストリー
Kochi黒潮CCは2004年に日本プロゴルフ選手権が開催されたところからトーナメント開催会場としての歴史が始まります。
そして翌年、これまで鹿児島県・いぶすきゴルフクラブ開聞コースで開催されていた「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」がカシオ計算機の創業者、樫尾忠雄の出身地である高知県で開催されることとなり、第25回大会の2005年から現在に至るまで、毎年11月第4週に開催されているのです。
なお、2023年12月には全日本ダブルススクランブルゴルフ選手権の決勝の開催場所でもあります。
Kochi黒潮カントリークラブの練習場
ドライビングレンジ
19打席、280ydの距離がある広いドライビングレンジです。
トーナメントの際はここを使わず、使用しないホールをドライビングレンジとしています。
現金制です。ホール販売機に100円玉を入れて購入します。100円/10球。
パター練習場
パッティンググリーンはクラブハウスの前にありますが、とても広々として爽快です。
太平洋を眺めながらのパッティング練習は気持ちいいですよね。
スティンプメーターは8.0ft。
やや遅めですがカップ周りで切れます。4方向から1mくらいの距離をしっかり打つ練習しておきましょう。(通常営業時は8~9.5ft設定=時期、運営状況により変更)
Kochi黒潮カントリークラブの攻略法(レギュラーティー)
フェアウェイは広くフラットでメンテナンスも申し分ありません。フェアウェイキープ率の高いプレーヤーならスコアをまとめやすいでしょう。
しかし、球が曲がるプレーヤーはOBゾーンが浅いこととラフが厳しいエリアもあるため無理なチャレンジは禁物です。
レギュラーティーからは距離もあり、いい場所にクロスバンカーが配置されているので飛ばし屋とは言え、マネジメントはしっかりと。
バンカーはどれも大きく、形がうねっているため、端に落とすと打ちにくい形状です。
砂は細かく柔らかいので、脱出は容易ですが、距離感が出しづらいでしょう。
バンカーに捕まらずプレーすることは不可能なので、しっかり練習しておきたいですね。
グリーンも広く、ほぼすべてのグリーンで尾根があり、アンジュレーションの攻略が求められます。
スティンプメーターは8.0ft。やや遅めです。
短い距離もしっかり打ちましょう。
(通常営業時は8~9.5ft設定=時期、運営状況により変更)
なお、黒潮コースのほうが上級者向き。暖流コースからは海が見えませんが、ペアリングする太平洋コースは海の眺めが絶景のリゾートコースです。
黒潮コース
距離(ヤード) | コースレート | |
---|---|---|
バックティ | 7,345 | 75.6 |
レギュラーティ | 6,450 | 71.3 |
フロントティ | 6,125 | 69.8 |
※トーナメントでは1番~5番、15番~18番をOUTで使用。
1番ホール 375yd Par4
太平洋に向かってティーショットする気持ちの良いスタートホールです。
左サイドの林はOB。右のバンカーまでは約250ydほどです。
ガードバンカーは正面にはなく、花道が広いので寄せやすいでしょう。
グリーンまでやや打ち下ろしです。
グリーンは受けているので手前から。アンジュレーションも少なく、素直なラインです。
2番ホール 180yd Par3
やや距離のある打ち下ろしのショートホール。風を読んで番手を決めましょう。
バンカーは両サイドにあり花道が開けています。
ガードバンカーはアゴが低いので脱出は楽ですが、ピンが奥の場合は距離感が難しくなるので入れてはいけないバンカーとなります。
グリーンは大きく、尾根で3面に分かれた傾斜があります。ピンと同じ面に乗らなかった場合は距離感を合わせてファーストパットを打ちましょう。
3番ホール 390yd Par4
やや打ち上げのミドルホールです。
クロスバンカーも無くフェアウェイ幅は広いのでフルスイングしてみましょう。
もし、ラフにいってしまったら、芝が長くロングアイアンの抜けが悪いのでレイアップを選択し、3打目で確実にアプローチさせることをオススメします。
グリーンは2段グリーンです。ピンポジションと同じ面に寄せたいですね。
4番ホール 350yd Par4
やや左ドッグレッグの短いミドルホールです。
230yd付近からフェアウェイを2分割するラフがあります。
狙い目はコースレイアウトを考えると右サイドに球を置くほうがグリーンを捉えやすくなります。
左サイドからだと大きなバンカー越えになる上にグリーン面もよく見えません。
グリーンは横長で奥行きが無いため、左サイドからのアプローチはさらに難しくなります。
5番ホール 505yd Par5
ほぼストレートのロングホールながら、罠が仕掛けられています。
レギュラーティーから250yd地点にクリークが横切っているためティーショットは240ydまでで止めておきましょう。
右のクロスバンカーは大きく、入るとクリーク越えのプレッシャーが増すのでこれは避けて。クリークの幅はわずか8ydですが、意外と入ります。
クリークを越えると幅広のフェアウェイですが、その先のグリーンは3段グリーンなので、4オンで十分です。
ピンポジを確認してピンと同じ面にアプローチ。
6番ホール 165yd Par3
名物ホールはショートホールに多いものですが、この6番がまさにそう。
両サイドに巨大なガードバンカーが口を開けており、左サイドには崖。
恐ろしさと美しさを見せています。
が、花道は広く、グリーンセンターへの球筋で打てば、距離が足りなくてもバンカーに飲み込まれません。
グリーンは左サイドにふたつのマウンド。左奥から右手前への傾斜です。
ピン手前から攻めましょう。
7番ホール 495yd Par5
2つの池をクリアしなければいけないロングホールです。
距離はもちろんですが、ショットの方向性を求められます。
ティーイングエリア前の池は無視して、ベストポジションはフェアウェイ左サイド。
カート道路沿いのバンカーには入れないように。2オンはよほどの飛ばし屋でないと届きません。池の手前にレイアップしましょう。
そこからでも3打目は残り100ydちょっとです。
グリーンはかなりの受けグリーンです。ピンより手前に乗せましょう。
また、グリーンはアンジュレーションも強いので、ピンから遠くに乗せると3パット以上もありえる難しいグリーンです。
8番ホール 380yd Par4
左ドッグレッグのミドルホールは攻め方があります。
左サイドは大抵OBですから、ショートカットの設計者の誘いに乗らない事です。
このホールはショートカットするには290yd必要ですから迷わず、センターへ。
セカンド地点のフェアウェイは広く平坦ですが、グリーン周りはガードバンカーに囲まれていますし、グリーンはKochi黒潮CC屈指の難関グリーン。
安全にグリーン手前にレイアップが正解です。
グリーンは2段グリーンで高低差が1.4mもあります。
ピンと同じ段に確実にアプローチしてParを拾いましょう。
9番ホール 390yd Par4
H/C1の左ドッグレッグしたミドルホール。
ここもショートカットは禁物です。
フェアウェイ先端は幅が短く、ラフに捕まります。センター狙いです。
2打目も残りは200yd前後のはずです。
池の手前はスロープになっていて芝を刈りこんであるので、チョロは危険。
レイアップはグリーンまで120ydを残すのがベスト。
グリーンは大きく、奥からのラインが読みにくいので手前からアプローチしましょう。
このホールはボギーで十分です。
なお、黒潮コースのランチは9番グリーンの先にある「黒潮亭」となります。
クラブハウスのレストランは利用できません。
10番ホール 495yd Par5
左ドッグレッグで打ち下ろしのロングホールです。
ショートカットを狙うとラフに入りますし、クロスバンカーは230yd~250yd付近にふたつあるため、素直にフェアウェイを捉えましょう。
フェアウェイは左に傾斜しているので右サイドから2打目を打つのが理想です。
3打目は打ち上げ。
グリーン面が見えないのでピンを狙いたくなりますが、このグリーンも2段グリーン。
右側が落ちています。
11番ホール 350yd Par4
打ち下ろしでストレートのミドルホール。
池を越えてフェアウェイに球を置くには180yd。
よってあまりプレッシャーを感じず得意クラブで打ちましょう。
右サイドの3連バンカーはかなり大きいので、これは入れたくないですね。
2打目は打ち上げ。
グリーンはもちろん、大きくてアンジュレーションがあります。
ピン位置に関わらず、センター狙いでParを獲りたいですね。
12番ホール 160yd Par3
アイランドグリーンの名物ショートホールです。
グリーン奥に滝が流れ、美観も美しいホールなのに、トーナメントで使用してないのが残念です。
この12番ホールは距離感、方向性とともに風の読みも試されます。
グリーンは斜めに横長のため、ピン位置によっては1番手違ってもきます。
これはレダンスタイルという設計法です。フェアウェイを対角線上にとらえるレイアウトでプレーヤーの距離感を掴みにくくしています。
まるでマスターズが開催されるオーガスタナショナルGCの12番のようです。
2020年にタイガー・ウッズが10打を叩いたあのホールですね。
グリーンは左サイドに尾根があり、左側に乗せると球はグリーンを出てしまうでしょう。
逆に右サイドはマウンドとなり、ピン位置が左側の場合、下りの難しいパットが残ります。
13番ホール 410yd Par4
左サイドにクリークのようなクロスバンカーがあるミドルホール。
Kochi黒潮CCにはひとつとしてノーマルなホールがありません。必ず、罠が待ち構えています。
フェアウェイは広いのに、左に傾斜しているので、ドローボールはバンカーの餌食です。
ハザードはすべて左側なので、右、右と打っていきましょう。
グリーンが砲台のためグリーン左サイドのガードバンカーからは寄せるのが厳しくなります。
また、グリーン自体も左右に分かれた2段グリーンです。
H/C2のこのホール、ボギーで上がれば上出来です。
14番ホール 375yd Par4
コースの中で最も高い場所にある14番。右手に太平洋が望めます。
ホールレイアウトはストレート。しかし、13番とは逆でフェアウェイの傾斜は左から右です。
右サイドのクロスバンカーは210ydから280ydまでで入るので広い左サイドを狙いましょう。
2打目はバンカーが塞いでいるため高い球で攻めたいです。
グリーンも奥に付けると寄せづらいので、手前から。
それにしても大きくて湾曲したバンカーですね。入れたくないです。
15番ホール 385yd Par4
考えさせられるミドルホール。
ティーグランドから280yd地点に池がありますが、池に向かって、50ydほどダウンスロープになっているので、2打目が左足下がりとなります。
ベストポジションは230yd地点(グリーンまで140~150yd)
この写真の手前の場所(段の上)がベストです。
しかし、150ydをしっかりコントロールできるかが問われます。
グリーンは右手前が下り傾斜。奥からだとロングパットが残る場合も。
16番ホール 535yd Par5
距離のある右ドッグレッグのロングホールです。
レギュラーティーからは右バンカーの上を来れればベストポジションに。
しかし、安全に左サイドに打っていくのがコースマネジメントでしょう。
3打目はやや打ち上げになります。1番手大きいクラブでも良いでしょう。
ガードバンカーはどれも大きく、ピン位置によっては難しい距離が残るので、安全に。
グローンは左から右への傾斜です。ピンより右に付けて、上りのパットを残すよう心がけましょう。
17番ホール 160yd Par3
ショートホールは森に囲まれておらず、風のケアが必要になるのがKochi黒潮CC。
この17番も見晴らしが良いかわりに海風の影響も受けます。
ティーショットは絶対に右に吹かさない球筋で。グリーンの半分はバンカーが遮っています。
バンカーよりもグリーン左に外したほうがParを獲りやすいです。
この右のガードバンカーはアゴが垂直に切り立っており、その高さは2m!
アゴの近くからでは何打叩くか、わかったもんじゃありません。
絶対入れてはいけませんね。
18番ホール 350yd Par4
最終ホールはバンカーだらけのミドルホールです。
グリーンまで両サイドに9つものバンカー。距離よりも方向性重視で打ちましょう。
フェアウェイが狭くなっているのはティーから240yd地点。
この手前にうまく球を置きたいですね。
ところで、バンカーの砂はゴルフ場で最もコストがかかる資材です。
バンカーが大きく、数が多く、砂がたっぷりあるコースは経営が安定している証拠です。
グリーンは四隅にマウンドがあるので、そこを避け、真ん中からアプローチしていきましょう。
暖流コース/レギュラーティー
暖流コース×太平洋コース
距離(ヤード) | コースレート | |
---|---|---|
バックティ | 7,280 | 74.8 |
レギュラーティ | 6,645 | 71.8 |
フロントティ | 6,070 | 69.5 |
1番ホール 385yd Par4
ほぼストレートのスタートホールです。
気を付けるのは左サイドのクロスバンカーのみ。
230ydで越えます。
このホールはシンプルに考えましょう。
ライもフラットで罠が少ないホールです。
唯一、ガードバンカーがうねった形状なので、端に入ると面倒なことくらい。
グリーンは受けグリーンでピンより左に付けたほうが上りとなって楽でしょう。
2番ホール 190yd Par3
距離のあるショートホールです。
センターまでは190ydもありますが、グリーン手前に乗せるだけなら170yd強です。
グリーンの奥行が40yd以上あるためピンが奥だと難しくなりますが、乗せればいいと考えたら番手も替わるし、気分も楽になりませんか?
左サイドや奥にはポットバンカーやいびつなバンカーがあり、脱出が難しくなるので、グリーンを外すなら右サイド。
アプローチでピン筋に寄せればParも獲れます。
3番ホール 510yd Par5
やや右ドッグレッグのロングホールです。右サイドのクロスバンカーまで260yd。
バンカー横からグリーンまでも270ydという距離の長いホールですので、2オンはまずできませんね。
右手のバンカーの先には1本の木がありスタイミーになります。左サイドから攻めていきましょう。
グリーンまでは打ち上げとなるので、1番手上げて。
グリーンは尾根があり、アンジュレーションがあるのでピンと同じ面を狙って寄せましょう。
4番ホール 420yd Par4
距離のあるミドルホールですが、フェアウェイ幅が広いので思い切り叩けます。
右サイドのバンカーは200ydから250ydの長さでレイアウトしてあるので、センターから左を狙いましょう。
このホールは左、左がルートです。
フラットで芝がよく詰まった素晴らしいフェアウェイです。
グリーンまでは打ち上げ。距離が残っていたら無理せずレイアップですよ。
右のガードバンカーはアゴが高く、入れるとやっかいです。グリーンも左サイドのほうがフラットです。
5番ホール 405yd Par4
クロスバンカーが無いミドルホールです。
ティーショットは左の山すそ狙いでベスポジを確保できます。
2打目は自信のある方だけ2オン狙いとし、距離が残ったプレーヤーはバンカー手前に止めておきましょう。
グリーン周りはぐるっと囲むようなガードバンカーが4つ。
特に、右手前のバンカーは島があり、位置によっては脱出が難しくなります。
グリーンは奥にマウンドがあるものの、センターは易しいラインです。
ところで、このグリーン、縦方向だけでなく斜めにもカットされてます。
職人技が垣間見えるメンテナンスですね。
6番ホール 165yd Par3
H/C9の易しいショートホールです。
右サイドと奥に細長いバンカーがあるのでグリーン左サイドからフェードで打てれば最高です。
ガードバンカーのアゴは高くありませんが、グリーンは少し砲台です。
また、グリーン左にはグラスバンカーが隠れていました。
グリーンの真ん中付近に窪みがあります。
ピンが窪みを挟む場合、距離感が難しくなりますね。
7番ホール 370yd Par4
打ち下ろしのミドルホールです。
飛ばし屋はドライバーが当たると池に飛び込む危険があります。
ハザードはすべて左サイド。右から攻めていきましょう。
池はグリーン手前90ydから。かなり大きいので、ティーショットを左サイドに打ってしまったら、池越えの2打目となります。
大き目のクラブが良いですね。
グリーンは尾根があります。ピンと同じ面にアプローチですね。
8番ホール 370yd Par4
フェアウェイが広く、強振したくなるミドルホール。
ティーグランドが右を向いているのでバンカーが気になりますが、フェアウェイに確実に運びましょう。
2打目は打ち上げになります。意外と距離があるので番手を上げてもいいでしょう。
グリーンが砲台なのでガードバンカーからは左足上がりになりそうです。
バンカーショットで長い距離を合わせるのは難しい技術。まず、脱出すればOKです。
9番ホール 530yd Par5
距離のあるロングホールで、確実な3オンが攻略のカギとなります。
右サイドのクロスバンカーは230ydのキャリーで越えますが、右側はカート道路と斜面になっておりOBが浅いので注意。
左サイドは緩やかなのり面が続くため安全です。
2打目まではフェアウェイキープを心がけましょう。
危険なのはガードバンカー。特に右側のバンカーは高いマウンドが壁のように連なり、スコアを崩すので打ってはいけない場所です。
グリーンは真ん中に尾根があるのでアプローチはピンサイドへ。
太平洋コース/レギュラーティー
※トーナメントではINで使用。
1番ホール 530yd Par5
太平洋に向かって豪快なショットで攻めたいロングホールです。
鉄塔を狙って打ち少しでも左に曲げるとクロスバンカーの餌食です。
二つのバンカーは200ydから270ydまで縦に長いのでフェアウェイをキープしたいですね。
ピンは鉄塔よりも右側です。
ガードバンカーはアゴが高いので無理せずレイアップを。
3打目は海風を感じて打ちましょう。
グリーン奥にハザードはないのでアゲインストならば大きめのクラブでもOK。
グリーンは奥行きが36ydもあります。
また、ガードバンカーはアゴが低いので入ってもリカバリーしやすいです。
2番ホール 185yd Par3
海風の影響を受けやすい長いショートホールです。
やや打ち下ろしですがしっかり距離があります。
乗せるだけなら170ydですがピンポジを見て判断しましょう。
グリーンは2段グリーンで、右側が高いです。ピンと同じ段にアプローチしましょう。
グリーン奥のガードバンカー(この写真の左バンカー)からは下りになりピンに寄せるのが難しいですよ。
3番ホール 415yd Par4
ストレートに海に向かって打つ気持ちよいミドルホール。
右サイドの3連バンカーだけには入れたくありません。
越えるにも250ydのキャリーが必要です。逆に左サイドは広いので外すなら左サイドです。
2打目も距離が残ったはず。攻めるなら手前からが定石です。
グリーン左側に尾根があります。センターに乗せていきましょう。
4番ホール 360yd Par4
右手に太平洋を眺めながらプレーできるミドルホール。
この4番が最も海寄りです。
右サイドのバンカーへは200ydで入ります。
海風が強い時は影響を受けます。低い球筋で攻めたいですね。
真っ青な太平洋の景観に癒されます。
グリーン両サイドにガードバンカー。グリーンは右に傾斜しているのでピンの右手に付ければ上りパットが残ります。
5番ホール 160yd Par3
ビーチバンカーが美しいショートホールです。
大きな池がプレッシャーになりますが、池からグリーンまでは距離があるので、キッチリとグリーンセンターを狙えるクラブを持てば問題ありません。
ビーチバンカーのアゴは低いので、容易に脱出できます。
グリーンは受けてます。ピンの手前に乗せましょう。
グリーンから写しました。三日月型のバンカーがとても美しいですね。
6番ホール 370yd Par4
やや打ち上げのミドルホールです。
左クロスバンカーまで160yd。
右バンカーまでは180ydなのでティーショットで気にすることはありません。
センター狙いでOK。
但し、フェアウェイが右に傾斜しています。それを意識したティーショットと、つま先下がりの2打目を打ちます。
ガードバンカーは両サイドと奥。花道は開けているので2オンを狙いましょう。
グリーンは受けてます。ここもピン手前から寄せましょう。
7番ホール 405yd Par4
この7番も太平洋に向かって打つホールですが、2オンが厳しいミドルです。
フェアウェイがすり鉢状になっています。右手の山すそを狙ってティーショット。
2打目は刻むかグリーン手前まで打つか悩むところ。
残り距離が得意な番手で打てるならクリーク越えを狙っても良いでしょう。
池の先のグリーンは球が止まりにくいので高い球で止めたいです。
池では「CASIO WORLD OPEN」の看板を設置中でした。
TVに映るロケーションですね。
8番ホール 385yd Par4
ほぼストレートのミドルホールです。
左サイドは200yd地点にバンカーが並んでいますし、傾斜があって打ちにくいので、安全な右サイドへ。
のり面に当てても球はフェアウェイに戻ってきます。
2打目は打ち上げ。1番手上げてもいいでしょう。
高いヤシの木と海。太平洋コースはハワイでゴルフしている錯覚に襲われますね。
グリーン右と奥のガードバンカーはアゴがあるので入れたくないですね。
グリーンは受けているので手前から転がしていきましょう。
9番ホール 490yd Par5
太平洋を背に真っすぐに伸びるロングホールが最終ホール。
飛ばし屋なら2オンも可能な距離です。
左サイドの2連バンカーはちょうど入る距離なのでフェアウェイ右手を狙ってマン振りしましょう。OBはありません。
左サイドのクロスバンカーはアゴがあり、ショートアイアンで出すだけになりそうです。
ロングホールで花道がバンカーに塞がれているホールは設計上あまりありません。
ここもそう。転がして乗せられるよう設計されてます。
但しグリーン左サイドの二つのガードバンカーはアゴが高いので右から回していきましょう。
グリーンはいつものように尾根があり、ピンサイドに乗せないと3パットもあり得ます。
売店
売店は黒潮コースの5番の後、15番の手前にあります。
暖流コースは6番の手前、太平洋コースも6番の手前です。
いずれも有人で、温かいおもてなしを受けられます。
前が詰まっていたら、売店で寛いでいきましょう。
特に太平洋コースの売店は高台にあるので、眺めが最高ですよ。
Kochi黒潮カントリークラブの施設をチェックしました
クラブハウス
「CASIO WORLD OPEN」の看板が迎える正面玄関。しかし、このクラブハウスの美しさはコースから見るとよくわかります。
コースからクラブハウスを眺めると、一面のガラスには太平洋の水平線がきれいに映し出され、リゾート気分の盛り上げてくれます。
フロントとラウンジ
クラブハウスに入るとまず、クジラのかんくろうが迎えてくれます。
かんくろうはKochi黒潮CCのマスコット。オリジナルグッズもたくさん販売していますよ。
なお、受付はフロントですが、精算は自動精算機で行います。
Kochi黒潮カントリークラブのレストラン
黒潮亭
黒潮コースは9番ホールを終えると黒潮亭という軽食レストランがあります。
・カレーうどん 950円
・きつねうどん 800円
・ラーメン 900円
・ビーフカレー 900円
・日本そば 800円
・釜揚げちりめん 950円
・いなり寿司 2個 370円
・たこ焼き 620円
・おでん(牛筋、厚揚げ、たまご、大根、蒟蒻) 1本 190円
私はラーメンといなり寿司。
黒潮コースはスループレーが基本ですから、食事休憩を挟む場合はあまり時間がありません。
よって、こうした軽食くらいが後半のプレーに響かないのでちょうどいいんです。
クラブハウス レストラン
広くて明るいレストラン。地産地消をベースに旬の食材の美味しさを味わえます。
定番の定食から高知ならではの逸品まで。とにかく品数がスゴいんです。
・うな重 3,500円
・ビーフステーキセット 2,800円
・鰹たたき定食 1,900円
・おまかせ定食 1,750円
・海老フライセット 1,700円
・美鮮豚トンカツ定食 1,500円
・唐揚げ定食 1,300円
・五目中華そば 1,350円
・焼きそばセット 1,450円
・鉄板焼きそば 1,150円
・はちきん地鶏の親子丼 1,300円
・釜揚げちりめん丼 1,300円
・牛すき焼き丼 1,350円
・牛スジカレー 1,100円
・カツカレー 1,500円
・ラーメンセット 1,350円
・ラーメン 950円
・うどん 850円
・日本蕎麦 850円
・ミニラーメン 650円
・ざるそばセット 1,750円
・ざるそば 850円
・その他、季節限定メニュー、サイドメニュー多数
私はおまかせ定食をいただきました。本場の鰹のたたきやちりめんなど高知の名物を食べて後半に備えました。
なお、サイドメニューとして人気があるのがこの「軟骨のきのこ炒め」
バター醤油の香りが食欲をそそるピリ辛炒めで、Kochi黒潮CCの名物です。
ロッカールーム
豪華で広いロッカールームです。
木製の重厚な質感、幅が普通のロッカーの1.5倍はあります。
Kochi黒潮CCは全国からゴルファーが訪れますから大きな荷物が入るようになっているんでしょうね。
化粧室
洗面所も大理石製で高級感があります。
男子トイレにも化粧水と乳液が備えてありました。
洗面所に化粧品を備えているゴルフ場は少ないです。これもホスピタリティですね。
大浴場
36ホールあるので広くゆったりとした浴室です。
外の風景は竹の庭で和空間を演出しています。
脱衣場も清潔で快適です。かんくろうをデザインしたビニール袋も備えてありました。
化粧品は花王のFIESTA。
化粧水、乳液、ヘアトニック、ヘアリキッドとメンズビオレの全身に使える化粧水が置いてあります。
スコアカード
36ホールを擁するKochi黒潮CC。コースローテーションは黒潮OUT⇒黒潮IN。
太平洋⇒暖流。暖流⇒太平洋。
カシオワールドオープンでは黒潮コースの1番~5番、15番~18番をOUTで使用。
太平洋コースをINで使用しています。
ティーグランドは4ヶ所。バックティーはさすがに距離がたっぷりありますね。
一般のコースのバックティーがこちらのレギュラーティーに当たります。
なお、トイレ、売店、避雷小屋等の表示はスコアカードに明記してありません。
カートのGPSナビで確認しましょう。
カート
フロントガラスが半分開くリゾートタイプのカートがKochi黒潮CCにはよく似合います。
自走式カートで別途追加料金でフェアウェイ乗り入れもOKのカートも用意されています。
ゴルフラボとしては芝を保全するためにもカートの乗り入れは全国的にやめて欲しいと願っていますが、これも時代なんでしょう。
後部カゴにクーラーボックス、GPSナビが備わっており、距離はもちろん、コンペ等での他の組のスコアもわかります。
プロショップ
高知県を代表するコースですから、プロショップも充実の品揃えです。
消耗品以外にもウェア、キャディバッグ、シューズ等々。
ゴルフ場のShopは量販店よりお買い得な事がよくありますから、必ず時間かけてチェックしましょう。
オリジナルグッズも数多くありました。
キャップ、マーカー、ライター、タオル、かんくろうグッズや、カシオワールドグッズまで。
記念にお土産として買っていきましょう。
お土産
また、高知県の名産品も数多く取り揃えてあります。
高知は日本酒も有名ですよね。多くの銘柄がありました。
他にも鰹の生節、鰹の酒盗、ミレービスケット、黒潮くじらカレー(レトルト)、キーケースまでありましたよ。
自宅で待つ家族のためにも空港ではなく、ここで買い求めてはいかがですか?
帰りに寄りたい絶景レストランと観光スポット
せっかくKochi黒潮CCまで来たのなら、あなたが見たことが無い、他には絶対無いスポットを2ヶ所紹介します。
レストランカフェ「SEA HOUSE」
Kochi黒潮CCから高知市方面に向かう海沿いの501号線にあります。ゴルフ場から数分の立地です。
この写真を見れば解説は必要ないでしょう。太平洋に突き出した建物が海の先端にいるような錯覚を見せてくれます。
1Fは座敷、2Fはテーブル席です。スイーツやカフェだけでなく食事も提供していますよ。私は2日続けて行ってしまいました(笑) こんなお店、他にはないですよね。
北川村「モネの庭マルモッタン」
Kochi黒潮CCから室戸岬方面へ45分。
この「モネの庭マルモッタン」は、あのクロード・モネの絵画「睡蓮」を完全再現した庭園。
園内の草花、建物、景観、すべてにモネの息吹を感じる造りとなっており、それらが完璧な管理がなされていることに脱帽する素晴らしい施設です。
近くに観光地は無く、わざわざ行くにもかなり面倒な場所にあります。Kochi黒潮CCに行った時こそがチャンス!
ここも他には見ることができない珍しい施設です。
Kochi黒潮カントリークラブの評価
評価 | 解説 | |
---|---|---|
コースの面白さ | 5 | 挑戦欲が掻き立てられるか。 |
コースの起伏 | 5 | 起伏があるほうが数値が低い。 |
フェアウェイが広い | 5 | フェアウェイの幅。 |
距離が長い | 5 | レギュラーティからの距離。長い方が数値が高い。 |
グリーンの難易度 | 5 | アンジュレーションが効いているか?難しい方が数値が高い。 |
ハザードの難易度 | 4 | バンカーや池等の数や配置。難しい方が数値が高い。 |
OBの危険度 | 3 | OBゾーンが近いか?危険度が高いほど数値が高い。 |
コースの景観 | 5 | コースからの眺望。植栽の美。 |
メンテナンス | 4 | 下草の処理や、グリーンの状態など。 |
付帯設備・キャディ | 4 | 練習場の充実度。カートやグリーンの解説等(キャディ含) |
料金 C/P | 4 | コース評価に対して料金が安ければ数値が高い。 |
アクセス | 4 | 都心からの距離。最寄りICからの距離も参考。 |
食事が美味しい | 5 | メニュー量や味、レストラン充実度など。 |
ホスピタリティ | 5 | スタッフの姿勢。設備や備品の心遣い |
楽天GORAの8項目より多い14項目でチェックしました。
わざわざ飛行機に乗って全国からゴルファーが来るのが納得できる素晴らしいコースです。
ホテルが付帯してないのが残念なくらい一日中この景観を眺めていたいですね。
温暖で1年中プレーできる環境にも関わらず予約が取りにくいコースでもあります。
月曜日がセルフデーなので、予約しやすいですよ。
(2022年10月取材・構成:JGJA日本ゴルフジャーナリスト協会会員 影山 篤)
- 住所:〒781-5703高知県安芸郡芸西村西分甲5207
- TEL:0887-33-4455
- 車:高知自動車道/南国IC 26 km
- 電車:JR土讃線 ・土佐山田駅からタクシーで約25分
- クラブバス:なし