古都、京都は日本文化の発祥の地として別格の地位にあります。
しかし、京都はゴルフ文化でも発祥の地でした。
ここ京都ゴルフ倶楽部 上賀茂コースは戦後、GHQによって造成されたコースです。
昭和21年9月に上賀茂神社に届いた通達は「境内に米進駐軍専用ゴルフ場を設置する」というものでした。設計はあの赤星四郎氏。
その後資金面から一度、中断するも施工を請け負った安達建設の資金調達の努力と、米軍のシェフィールド少佐の情熱により昭和24年8月10日に開場しました。
土地は上賀茂神社と京都大学演習林からの接収が大半です。
設計は赤星四郎氏とシェフィールド少佐の共作。
そして、この時に今では当たり前となっている「法人会員制」という発想を試み、企業に会員権を買ってもらうことでも資金を作りました。
こうして京都ゴルフ倶楽部は戦後初の民間による新設ゴルフ場として誕生したのです。
ちなみに、兄弟コースに京都GC舟山コースがありますが、設計は京都大学農学部卒の上田治氏。
上田治氏は「東の井上誠一、西の上田治」と称されるほどのゴルフ設計界のレジェンドです。
今回のラウンドは京都ゴルフ倶楽部に常勤している安達建設グループの吉見哲生監査役にお付き合いいただきました。
おかげで、会報の創刊号や、安達建設グループの社史など多くの資料をいただきました。
あらためて感謝の意を表します。
では、ゴルフ歴35年、年平均40ラウンドの私が実際にラウンドしてきましたのでレポートしますね。
今すぐコース攻略法を見たい人はコチラ
1番ホールにジャンプします。
それでは早速参りましょう!
Contents
京都ゴルフ倶楽部 上賀茂コースの口コミと評判
京都ゴルフ倶楽部 上賀茂コースへのアクセス
京都市内から車で20分。最寄りのICからも40分前後というアクセスの良さです。
住所:〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山
TEL:075-791-2161
名神高速道路 京都南ICから約40分。京都東ICから約43分。
阪神高速道路8号線 上鳥羽ICから約38分。
阪急・四条烏丸駅。京阪本線・出町柳駅。地下鉄烏丸線・北大路駅下車
※クラブ送迎バスの運行はありません。
クラブハウスとコース史
樹齢300年を越えた赤松がクラブハウスの入口正面に構えています。
大正時代の京都大学農学部の施設を改装したクラブハウス。伝統を感じずにいられません。
しかし、これは序章でした。これからコースの成り立ちを知って、さらなる格式をじわじわと感じていくことになります。
フロントと歴史ある貴賓室
昭和24年の開場当時からそのままのフロントは落ち着いた佇まいです。
こちらは談話室と呼ばれています。メンバー達の談笑の場ですね。
アンティークな猫脚の家具がステキです。
談話室の奥には「貴賓室」がありました。
京都GC上賀茂コースの歴史だけでなく、ここは日本のゴルフ史を知る場所と言ってもいいかも知れません。
せっかくですから、ここでひと時を過ごしましょう。
全国の名門コースのエンブレムが飾ってありました。
伝統あるゴルフコースは皆、メンバーお揃いのブレザーがあって、エンブレムを付けているという事です。The traditionalですね
初代キャプテン大谷光明氏とは
立派なボードに刻まれた歴代理事長と歴代キャプテンの名。
初代キャプテンには「大谷光明(おおたにこうみょう)」と記されています。
彼こそは日本ゴルフ界の祖なんです。
彼は京都西本願寺の後継者として生まれ育ち、引退後に英国留学、ゴルフに出会い、その後、日本のゴルフ界に多大な影響を与えることになる異色の経歴をもつ人物です。
自身も大正11年に日本アマを制し、その後、名門・東京ゴルフ倶楽部の代表として、「日本ゴルフ協会(JGA)」を設立し、第一回日本オープンゴルフ選手権を開催した人物でもあります。
英国のゴルフルールを翻訳し和文のゴルフルールを創った人であり、英国のウィンザー公来日時に昭和天皇とペアを組んで親善試合をした人であり、川奈ホテル大島コースや名古屋の和合コース等名門6コースの設計をし、日本にゴルフ文化を根付かせた人なんです。
京都GCが開場して11年後にメンバーのための会報が創刊されました。
「創刊のことば」にある安達貞市氏は京都ゴルフ倶楽部の初代理事長であり、造成した安達建設の創業者です。
寄稿している2代目キャプテンの成宮喜兵衛氏は関西初の日本アマチャンピオン、関西学生ゴルフ連盟初代会長。
村岡四郎氏は京阪電鉄の社長で京阪中興の祖と呼ばれる人物。
大倉治一氏は月桂冠の元会長で3代目キャプテン。
シェフィールド氏はこのコースの最大の功労者であり設計者です。
コース造成時は戦後の食うや食わずの時代。
当時の京都のゴルフ人口は100人ほど。
そんな草創期の苦労が座談会として掲載されていたり、当時の写真やコラムがあって、さながらゴルフ雑誌のような体裁です。
安達建設グループの歩み
京都ゴルフ倶楽部を創り、経営をしている安達建設グループの社史を吉見監査役から頂戴しました。
大谷光明が日本ゴルフの祖ならば安達建設は日本のゴルフ場造成の祖と言えます。
昭和7年からゴルフ場造成に着手し、現在まで57コース。
そのコースは小金井CC、東京ゴルフ倶楽部(旧秩父カンツリー倶楽部)、富士GC、茨城GC、白浜GC、姉ヶ崎CC、小野GC、ジャパンエースGC、茅ケ崎GC、樽前CC、美奈木GC等々、名門コースが数多く名を連ねます。
また、コースの設計では上田治氏が12コース、その上田治氏に師事した鈴木正一氏が12コース、そして全米パブリック選手権等の数々のタイトルを獲った名プレイヤー佐藤儀一氏の設計コースが6コースあります。
まさに安達建設はゴルフ文化を全国に広めた役割を果たしました。
京都ゴルフ倶楽部 上賀茂コースのドレスコード
京都GC上賀茂コースのドレスコードでは半ズボンでもハイソックス限定にはしていません。
また、夏場はジャケット着用も義務付けていません。
ですが、格式あるコースにビジターとしてお邪魔するのですから、夏場でもカッコよくサマージャケットを着て、メンバーに失礼のないスタイルでラウンドしましょう。
ロッカールーム
海外の名門コースに行くと、簡素なロッカールームに驚くことがあります。
バブル期に開場したコースはやたら豪華なロッカーだったりしますが、伝統あるコースのロッカーは簡素で清潔です。
京都GC上賀茂コースのロッカーは暗証番号式で十分な広さでした。
練習場
ドライビングレンジ
ドライビングレンジは10打席、200yd。料金は24球440円です。
使用球はレンジボールではなく、コースボールですから飛距離が落ちることはありません。
距離のある練習場ですが、京都GCでのスコアアップの鍵は距離感ですから、100yd以内の練習もしっかりしておきましょう。
スコアカード
表紙と中面の向きが違うスコアカードは珍しいですね。
表紙のクラブハウスの水彩画を活かすために表紙はヨコ型にしたのかもしれません。
茶屋、トイレ、避雷小屋の場所を表示してあるのは嬉しいですね。
最近はGPSナビがカートに付いているためか、これらを明記していないスコアカードが多いです。
また、ローカルルールを読むと、特設ティーは9番と15番にしかないことがわかります。
ですからティーショットがOBの場合は打ち直しをしましょう。
カート
カートは自走式です。しかし、コースへの乗り入れは不可です。
これには私も賛成!
最近、フェアウェイ乗り入れ可のコースが多く出現してますが、カートに4人乗れば重量は(車体と合わせて)およそ700kgにもなります。
芝を傷めないわけがありません。轍があるフェアウェイは美しくありません。
ましてや庭園のように美しい京都GCの風景を傷つけることはできませんよね。
カートには荷物の収納もたっぷり。セーターを入れる天井ネットもあり申し分ありません。
GPSナビは距離や傾斜はもちろん、スコア入力もできてQRコードで送信できる最新型でした。
嬉しいのはボール洗浄ブラシがカートに付いている事。セルフプレーの場合、大変ありがたいですよね。
京都GC上賀茂コースの攻略法(レギュラーティー/メイングリーン)
コース全体の特長
京都GC上賀茂コースは日本庭園のようです。コースの随所に趣きを感じます。
Par69ですから短いとタカを括っていましたが、レイアウトが巧みでハザードが効いています。
表示の距離では短いホールでも実際には長く感じます。
高低差はほとんどないフラットなコースですが、フェアウェイのうねりはショットを乱すでしょう。
歴史あるコースによく見られますか、ここも水はけのため砲台グリーンです。
そして2グリーンで面積も小さい。ベント芝のグリーンは芝目が詰まっており、メンテナンスの良さを十分に感じます。
ピッチマークが思ったほど少なかったのは、メンバーコースだからマナーが良いということなのでしょう。
バンカーは砂も細かく、厚く盛ってあるので、しっかりとエクスプロージョンしましょう。
距離感が合わせづらいです。
また、珍しいことにバンカー内に排水溝があります。これなら大雨後でもグリーンに水たまりができることはありませんね。
京都GC上賀茂コースは総合的には難易度が高く、プレイヤーの技量が試される設計です。
1番ホール 370yd Par4
引用(著作権法第32条):Shot Navi
ティーショットではフェアウェイの狭さは感じず、打ちやすいのですが2打目はフェアウェイが狭くなり、右サイドの大きな池が気になります。
特にピンが右グリーンの時は気を付けましょう。
この池の名は「小池」と言いますが、コースの1/10ほどを占めるくらいの大きな池です。
奥に建物が見えますが、実はこの小池にも物語があります。
あとで紹介しますね。
2番ホール 341yd Par4
引用(著作権法第32条):Shot Navi
鬱蒼とした森がフェアウェイ幅を狭く見せます。
右サイドはOBが近いので避けましょう。
グリーン奥が樹木で覆われているとプレイヤーが錯覚を起こし、ピンまでの距離が遠くに見えます。
カートのGPSナビなどで正確な距離を把握してから打ちましょう。
バンカー内に樹が1本。景観は美しいのですが、入れてはいけないバンカーです。
3番ホール 304yd Par4
引用(著作権法第32条):Shot Navi
打ち下ろしのミドルホールです。遠くに京都市街が臨めます。
距離は短いのですが、狭く見えるためティーショットの打ち出し方向に迷いを生じさせます。
ドライバーを持つ必要のないホールですね。
2打目はグリーン手前の池に入らぬよう距離を合わせましょう。
今回は奥のグリーンでしたが、手前のグリーンにピンがある場合は相当なプレッシャーとなりますね。
4番ホール 313yd Par4
引用(著作権法第32条):Shot Navi
4番ホールのティーグランドは小池の中の浮島にあります。
しかし、このティーグランドはバックティーです。
<レギュラーティーからの景色>
バックティーからはフェアウェイが狭く感じられます。4番ホールはドライバーの落とし所の左右にバンカーが4つ。グリーン周りにもバンカーが5つ、グリーンを囲むようにレイアウトされています。こうした仕掛けが短いホールを難しくしていますね。
無理にドライバーを持たず、ミドルアイアンで2オンを狙うほうが賢明かも知れません。
なお、グリーンは砲台で周囲の芝を刈り込んでおり、バンカーに入りやすいので注意です。
5番ホール 171yd Par3
引用(著作権法第32条):Shot Navi
距離がしっかりある打ち下ろしのショートホール。
低い松が植えてある斜面には絶対行ってはいけません。セカンドでグリーンを狙えません。
ロングアイアンに自信がなければ花道へ。それがParへの近道です。
この5番もグリーン周りはバンカーだらけです。が、アゴが低いので砂を薄く取ってピンに寄せましょう。
6番ホール 402yd Par4
引用(著作権法第32条):Shot Navi
左ドッグレッグのミドルホールです。
6番はH/Cが1のホールです。ティーグランドからはそうは見えませんし、ドライバーでコースなりに打ちたくなりますね。
しかし、200yd付近からクリークがフェアウェイのセンターを縦に走っています。
これはやっかいです。
ティーショットは180yd付近でレイアップし、2打目はグリーン手前。3打目のアプローチでピンを狙いましょう。
グリーン両サイドはOB杭が近くなってます。
7番ホール 373yd Par4
引用(著作権法第32条):Shot Navi
やや打ち下ろしのミドルホール。
こういう見晴らしのいいホールはドライバーを振り回したくなりますよね。
でも、ティーグランド前にあるクリークがホールの右側に沿って走っていて、200yd付近でフェアウェイを横断しているんです。
ティーショットで230ydをキャリーで飛ばせないプレイヤーはドライバーを持ってはいけません。
フェアウェイの左サイドはバンカーと樹によりガードされてます。
このホールは右から攻めるといいでしょう。
7番ホールを終えると、ご神木がありました。
このホールのすぐ脇は上賀茂神社です。まさに世界遺産の中でゴルフをしているんですね。
8番ホール 503yd Par5
引用(著作権法第32条):Shot Navi
左ドッグレッグのロングホールです。
ショートカットするなら左の林ギリギリを狙いたいところですが、コーナーには大きなバンカーがあります。
バンカーを越えるのに230yd必要ですが、バンカーの先まで飛ばせたなら2オンを狙えます。
芝の密度が高い見事なフェアウェイです。
ホールはグリーンに向かうほどフェアウェイ幅が狭くなるので2オンの自信が無ければレイアップしましょう。
9番ホール 148yd Par3
引用(著作権法第32条):Shot Navi
ティーグランドの右サイドに小池があり、1番ホールが見えます。
眺めが良く、癒されるホールです。
このショートホールは池越え。サブグリーンは110ydと短いですが手前がすべて池。
メイングリーンは左サイドがOBなので右側から攻めていきたいですね。
ちなみに京都GC上賀茂コースでの池ポチャはOB扱いになりますが9番は特設ティーが用意されています。
10番ホール 324yd Par4
引用(著作権法第32条):Shot Navi
左ドッグレッグです。
左に見えるバンカーを越すには200ydでOKなので方向性に自信があればバンカー狙いで打てばベストポジションです。
10番はグリーンの周りがバンカーで囲まれているので、2打目は100yd以内から寄せたいホールです。
なお、グリーンの奥とサブグリーンの右はOBが近いのでグリーンセンター狙いでパーオンさせましょう。
11番ホール 354yd Par4
引用(著作権法第32条):Shot Navi
ティーグランド正面に小さな池があり、周囲に松を植えていますね。小さな庭園のようです。
このホールはフェアウェイが少し左ドッグレッグするようにうねっています。
ここも10番と同じようにバンカー狙いでいきましょう。200yd飛ばせば楽に越えます。
2打目地点も美しい景色です。セカンドショットは右の高い樹方向に行くとOBです。
花道をしっかり狙いましょう。
12番ホール 131yd Par3
引用(著作権法第32条):Shot Navi
短いショートホールです。
この日の12番は奥のメイングリーンではなく手前のサブグリーンにピンが立ってました。
よって、池越えになりますが、この池が三日月型をしていて、グリーンの左半分を囲っています。
そのためグリーンを越えてしまっても池ポチャです。
グリーン側からティグランドを見たアングルです。
池の大きさがわかるでしょう。グリーンセンターに確実にオンさせましょう。
13番ホール 464yd Par5
引用(著作権法第32条):Shot Navi
両脇の樹がフェアウェイを狭く見せていますが、実際は幅の広いフェアウェイです。
豪快にドライバーで飛ばしましょう。
平坦で打ちやすそうな2打目地点ですが、グリーン手前の左右には池が隠れています。
飛ばす人は2オンも可能です。
グリーン左手前のバンカーからの景色です。とても美しいですね。
しかし、このバンカーはグリーンまで中途半端な距離がありますし、樹がスタイミーになることもあるので入れたくないバンカーです。
14番ホール 327yd Par4
引用(著作権法第32条):Shot Navi
一見、素直に見えるミドルホールですが、グリーンは池の中の浮島にあります。
左サイドに見えるバンカーは200ydで越えますが、さらに奥にもバンカーがあるので、左サイドだけはティーショットを打たないようにしましょう。
2打目の距離感が大事なことがこの写真からわかりますね。
それにしても美しいレイアウトです。
15番ホール 104yd Par3
引用(著作権法第32条):Shot Navi
打ち下ろしで谷越えのショートホールですが、ウエッジの距離なので素直にグリーンセンター狙いでいいでしょう。
谷や森が近くOBになりやすいので、このホールには特設ティーがあります。
京都GC上賀茂コースは特設ティーの少ないコースです。
ティーグランドから見えなかったグリーン右側はここまで落ち込んでいます。
球をこの谷に落としたら、探さずにさっさと諦めましょう。
16番ホール 348yd Par4
引用(著作権法第32条):Shot Navi
ストレートのミドルホール。
フェアウェイもまあまあ広くティーショットが打ちやすいホールですが、この16番はH/Cが2のホールです。
フェアウェイは右から左に傾斜していますが、あまり右を狙って林に打ち込むとOBです。
16番ホールのグリーンは広いだけに3パットに警戒し、寄せは慎重に。
17番ホール 170yd Par3
引用(著作権法第32条):Shot Navi
INコース3つ目のショートホールです。
京都GC上賀茂コースはPar3が5つあります。
距離がしっかりあるPar3なのでヒッカケてグリーン左に曲げると大きな池の餌食になります。
この写真でグリーンがかなり砲台なことがよくわかります。
寄せは転がしではなく、ふわりと球を上げる感覚で。
18番ホール 380yd Par4
引用(著作権法第32条):Shot Navi
最終ホールは幅が広く、気持ちよく打てるホールです。
しかしフェアウェイがグリーンに近づくほどに狭くなっていきます。
レイアップする場合は右の大きな池に注意してフェアウェイをキープしたいですね。
隣にある14番のグリーンが2打目地点から見えます。鬱蒼とした森に囲まれたグリーン。絵になりますね。
グリーンから振り返ると、このような景色です。
池とネットが迫り、曲げてはいけないことが良くわかりますね。
コース内にある遊泳術講習所とは?
1番ホールや4番と9番ホールのティグランド脇にあった「小池」はなんと水泳教室だったんです。
正式名称を「上賀茂遊泳術講習所」といい、昭和2年に開業。
つまり京都GC上賀茂コースよりも前に戦前からあったんです。
ゴルフコース内に泳げる池があるのは日本で唯一、ここだけでしょう。
そして驚くのは現在も営業しているということ。
教わるのは古式泳法。生徒は小学1年生から大人まで。
男子は海パンではなくフンドシを締めて泳ぐんですって。
古式泳法とフンドシ。さすが京都ですね。元旦には「初泳ぎ」をするとのこと。
天然の池で水泳できるなんて、京都の子供は羨ましいですね。
茶屋
茶屋は6番と14番ホールのティーグランドにあります。
普通、京都GC上賀茂コースのような名門コースならば茶屋が有人であっても良さそうなものですが6番は無人の茶屋でした。(14番は有人です)
茶屋の役割はプレイヤーが飲食をする目的とキャディさんに心付けを買う目的があります。
が、京都GC上賀茂コースにはキャディ制度がありません。
というより、キャディ制度が廃止になった経緯があるんです。
1971年のことですがキャディさんが労働組合を作り、その争議の解決まで3年もかかり、その結果キャディ制度が廃止になりました。
レストラン
雰囲気は伝統的な洋館のホテルのフレンチレストランのようです。
バブル期に建てられたゴルフ場のレストランなら2階にあって天井が高く、コースを見渡せるようなレイアウトなんでしょうが、それらとは一線を画す落ち着いた佇まいです。
それに1階にありながら、コースは十分見渡せます。
京の春の桜、秋の紅葉をここから眺められる贅沢さは格別でしょう。
・和風チーズソースのハンバーグ 1,200円
・ポークの赤ワイン風煮込み 1,200円
・ミックスフライ定食 1,280円
・シーフードカレー 1,280円
・キムカツ定食 1,560円
・キムカツカレー 1,380円
・鶏の竜田揚げ定食 1,100円
・ビーフカレー 1,180円
・和風御膳 1,350円
・ヒレカツ丼 1,200円
・さばの塩焼き定食 1,100円
・天ぷら丼 1,200円
・かき揚げうどん又はそば 950円
・天ぷらうどん又はそば 1,300円
・天ざるそば又はうどん 1,300円
・きつねうどんセット 1,200円
・にしんそば 1,000円
・おにぎりセット 1,000円
・サラダチキン 750円
・盛岡冷麺 1,200円
・冷やし中華 1,250円
・味噌野菜拉麺 1,000円
・梅白あっさり醤油拉麺 1,000円
・クラブハウスサンド 1,100円
一般的なゴルフ場のレストランよりもメニューが豊富で幅がありますね。しかも良心的な価格!
このポークの赤ワイン風も友人が注文したキムカツ定食も本格的な美味さでした。
大浴場
脱衣所から小さな日本庭園が見えます。
時間があったらマッサージチェアに座ってゆっくりしたくなる落ち着いたお風呂です。
男湯の化粧品はルシードの化粧水、ヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアフォームとスプレー、
ヘアスティックまで揃ってました。凄い!
プロショップとお土産
メンバーコースですからプロショップは派手に展開していません。
京都GC上賀茂コースに来た記念を求めるならロゴ入りトートバッグはいかがでしょう?
カートバッグとしてラウンドのお伴に。
お土産なら、十勝小豆を羽二重糯米で包んだ「葵家やきもち総本舗」のやきもちはどうですか?上賀茂名物です。
上の棚の「京ぼうろしょこら」は京都ゴルフ倶楽部のロゴマーク入りのパッケージです。
京都GC上賀茂コースをレーダーチャートで分析
楽天GORAの8項目より多い12項目で採点しました。
京都GC上賀茂コースはゴルフ史に足跡を残す、日本有数のゴルフコースです。
平地が少ないとされる京都市内で中心部からも近いアクセス。
京文化をコースに活かした造園美、メンバーの品格、スタッフのホスピタリティ等、上記の評価ポイントでは採点できない優れた点をいくつも体感しました。
季節が良ければ京都の桜や紅葉を愛でながらラウンドできる贅沢さ。
上質なゴルフライフを過ごせるひとときが上賀茂コースにはあります。
- 住所:〒603-8047京都府京都市北区上賀茂本山
- TEL:075-791-2161
- 車:名神高速道路/京都南ICから14 km
- 電車:京都地下鉄烏丸線 ・北大路駅からタクシーで約1000円
- クラブバス:なし
- HP:http://www.adachi-group.co.jp/kyoto/kamigamo/
宿泊ホテル「ザ・プリンス 京都宝ヶ池」
プリンスホテルと言えば、スキーで苗場プリンスホテルやクリスマスに赤坂プリンスホテルで彼女と過ごした方もいるでしょう。
私は学生時代、赤プリでパントリー(皿洗い)のバイトをしてましたが、泊ったことはありません。(笑)
ところで、プリンスホテルとザ・プリンスの違いって?
プリンスホテルはシティ&リゾートホテルです。
その中でもザ・プリンスはプリンスホテルの上位カテゴリー。
「至高のおもてなしと豊かなひとときを」をコンセプトにサービスやインテリアも別格のブランドとなっています。国内に6施設しかないというのも特別感がありますね。
ザ・プリンス 京都宝ヶ池はそのひとつで西日本では唯一の「ザ・プリンス」の名を冠したホテルです。
アクセス
京都駅から車で30分。京都南ICからも45分というアクセスの良さで駐車場も100台分保有し、無料です。
何よりも京都GC上賀茂コースに最も近いホテルなんです。
住所:〒606-8505 京都府京都市左京区宝ヶ池
TEL:075-712-1111
名神高速道路 京都南ICから45分。京都東ICから35分。
大阪国際空港から1時間30分。
地下鉄烏丸線・国際会館駅下車 徒歩7分。
4-2出口より徒歩3分。
建物
国立京都国際会館に隣接し、比叡山を東に望み宝ヶ池公園に隣接する場所にホテルが建設されたのは1986年。
「京都サミット」を誘致するためでした。
そのためか日本を代表する建築家、村野藤吾氏が設計した円形でどの部屋からも眺望の良いホテルが誕生しました。
庭は庭園となっており、ゆったりと寛げる空間を醸し出しています。
桜や紅葉の時期は夜間にライトアップされる演出もしています。
ロビー
入館すると大きなオブジェが出迎えてくれます。
よく見ると、これは盆栽ではなくアート作品なんですが、京都らしい空間演出でした。
館内には他にも絵画や陶芸が展示されていました。
これは2021年が開業35周年だったための記念企画でした。
お部屋
ザ・プリンス 京都宝ヶ池は8階建て。
私は8階に宿泊しましたが、7階と8階はクラブフロアといい、1階のクラブラウンジが無料で利用できます。
部屋はクラブハリウッドツインというタイプ。約40㎡もありました。
やたら寝心地のいいベッドに驚きました。Sealy社との共同開発です。
窓からは国立京都国際会館と比叡山の山並みが見渡せるロケーションです。
国際会館は1966年に開業した日本初の国立の会議場。ここで京都議定書が採択されたという歴史ある建築物です。
浴室はバスタブとは別にシャワールームが独立した贅沢な造りでした。
アメニティ
アメニティ類も贅沢。
Margaret Josefinの女性用スキンケアセットや、バスソルト、ボディタオル、イギリスMiller HarrisのTea Toniqueシャンプー、コンディショナー、シャワーウォッシュ、ボディローションが揃ってました。
クラブラウンジ
7階、8階のクラブフロアの宿泊客はこのクラブラウンジを無料で使用できます。
営業時間は7:00~21:00。
つまり、朝食もカフェもBARも無料で飲食ができるんです。
ランチと夕食はできませんが、特別感のあるスペースでした。
次回はカクテルタイムに伺いたいですね。
京都ゴルフ倶楽部上賀茂コースでのプレー
いくらホテルが京都GC上賀茂コースに近いと言っても、このコースは完全メンバーシップ。メンバーの同伴か紹介がないとプレーできません。
しかし、ザ・プリンス 京都宝ヶ池に宿泊の方で予約の際にプレーを希望させるのであれば、是非ご相談くださいとのことです。
さぁ、皆さんもザ・プリンス 京都宝ヶ池に宿泊して世界遺産の中でラウンドしてみませんか?私と同じ感動を是非、味わってください。
ザ・プリンス京都宝ヶ池には他にも様々なサービスやイベントを展開しています。
詳しくはHPをご覧ください。
ザ・プリンス京都宝ヶ池
https://www.princehotels.co.jp/kyoto/
影山篤●文